地域まるごとファミリー通信~Vol.18~
2025/06/16 (Mon) 09:03
認定NPO光楽園 2025年6月16日発行
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╋■┛ \\ 地域まるごとファミリー通信 //
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~ Vol.18 ~
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★☆ サポートってなんだろう?
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XXXX様
メルマガ担当のようこです。
梅雨本番を迎えましたがいかがお過ごしでしょうか。
さて、保育や療育の現場で、子どもが「できない」と見える場面に出会うこと、たくさんあります。先日、光楽園にリズム遊びの講師でもある前田先生にお越しいただき4日間共に活動しました。各施設その場その場でたくさんのことを教えていただきましたので、レポートいたします。
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目次 1. その子の“今”に寄り添う。サポートって、何だろう?
2. “やさしさ”ってなんだろう?感情を動かすサポート
3. “何とかしたい”という、根っこは同じ。
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1. その子の“今”に寄り添う。サポートって、何だろう?
【「できない」ことに、どう向き合う?】
「できない」から「させない」んじゃなくて、「できない」から「できるようにする」でもない。前田先生のたくさんの言葉を受け取りながら、私はそんな風に感じました。
「できない」ことで、いちばん苦しんでいるのは、その子自身。だけど、“できないことが苦しいのだ”と、大人側のちょっとズレた思い込みがその子が本当に必要としていることとは違う部分を、一生懸命にサポートしている場合もあるかもしれない。
いちばん大切なのは、「その子が“今”、何をしたいのか?」そこに意識を合わせること。そうすると見えてくるものがあります。
「遊びたい!」──
でも身体がイメージ通りに動かせなくてもどかしいのかもしれない、もしかしたらイメージする前の段階で止まっているのかもしれない…。「遊びたい」という想いから力が入っているのかもしれないし、力が入っていることにすら気がついていないのかもしれない。それだと、本人も思ったように身体が動くはずもない。
毎日行う基本のリズム「金魚」は身体をゆるめる運動です。まるでカチコチに凍ったこんにゃくが、溶けてやわらかくなって自由に動くように、身体をゆるめてくれます。大切なのは”ゆるむ”こと。ぎゅっと入っている力がゆるめば、その子らしい自由な動きへと自然に移行できます。
そのためにまず必要なのは、「自分が“動く”ということを知ること」ではないかと。自分の身体の“領域”がどこまであるのか、外側と内側の“境界線”を知ることは、イメージ通りに身体を動かすうえですごく大切です。
「どこまでが“自分”なのか?」その感覚を入れていくこと。躯幹、肩、腕、膝、肘、手首、足首、指先一本一本まで。使えていないところがあればそこを大人がつかみとり、マッサージやサポートを通じて「動く」を知らせていく。それが、サポートの本質なのではないかと。
その毎日が積み重なり、その子の力になっていく。だからこそ、保育者と保護者との協力も欠かせません。
2. “やさしさ”ってなんだろう?感情を動かすサポート
児童発達支援をしている「みんなの光楽園ひろば」へ同行した時のこと。活動中、子どもの動きづらい部分を丁寧に前田先生が、マッサージしたりゆっくりとゆっくりと曲げ伸ばし運動をしたり。反応が出にくいことをキャッチすると、違う動きを即座に追加して再度曲げ伸ばし。すると、弱かったところにピクリと反応が起こって力が入る。細やかな観察と深い知識に職員は前のめりになって、日頃の保育の様子を話したり質問したりしました。
普段しないことをたくさんしたことで、泣くことがなかったその子は次第に感情を表に出して泣き出しました。その様子を見た前田先生から「いつも子どもが笑っていられるように”優しくだけ”ではダメ。嫌なこともあって「不快」を知る。そこから「快」への移行が大切。”感情が動くこと”その感覚を知ること。泣くことで肺も育つ。見守れそうな時は、自分で泣き止むという体験も必要なプロセス。」この言葉に、ただの「反応」ではなく、泣く→泣き止む→また動き出す…そのひとつひとつが「こころの育ち」なのだと、ハッとしました。そして、様々なサポートについて話が及ぶと「”いつもある”と思うと”安心”だけど”ない時”や”なくなると不安”といった種になることもある。」と前田先生。だからそうならないために、本人に委ね”サポートがない時もある”という体験をたくさんすることも必要だと教えていただきました。
どうサポートするか、タイミングなどその時々でその子にとって、今なにがベストなのかを常に問い続けることの難しさを実感した瞬間でした。
※「みんなの光楽園ひろば」は今年の4月からスタートした新しい施設です。給食は子どもが主体的に食べられるよう量や大きさもひと工夫しています。
3. みんな“何とかしたい”という、根っこは同じ。
子どもをサポートする時、「できないことをどうにかする」という考えでは見えなくなることがある。一旦、こちら側の「よかれ」を少しだけ横に置いてみる。その上で、「今、その子は何を感じているのか?」「何を伝えようとしているのか?」そんな風にその子の「今」を共に感じるところから改めてはじめてみたいと感じました。
また前田先生が頻繁に口にしていた「わからなければ本人に聞けば良い」ということ。これに「当たり前のことなのにやってなかった!(一人で悩んでた)」と気づきを得ていた職員もいました。
最後に、リズムあそびの基本「金魚」をサポートする際のコツを前田先生にお聞きしたので、XXXXさんにも共有いたします。
『木の枝の上にいるおサルさん。そのしっぽは、地球の重力でだらりと下に垂れている。このしっぽの先をゆらゆらと揺らすイメージ』
わたしはこのイメージで身体を揺らしたところ、自分の背骨がゆらゆらしている感覚を感じると共に、心地よさもありました!早速その日の夜、いつの間にかしなくなっていた寝る前の「金魚」。久しぶりに息子にしてみたところ、あっという間に寝てしまい...。数日続けたところ、毎晩息子から「金魚」のリクエストが来るようになりました。子どもは自分の「心地よい」を知っていて常にそれを求めてくる...。 “心地よさ”を教えてくれるのは、いつも子どもたちなのかもしれませんね。
今回のメルマガは以上です。
梅雨が明けると夏本番。日差しも強くなり、一気に気温も高くなるので熱中症など、
くれぐれもご自愛くださいね。次回もまたよろしくお願いいたします。
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目次 1. その子の“今”に寄り添う。サポートって、何だろう?
2. “やさしさ”ってなんだろう?感情を動かすサポート
3. “何とかしたい”という、根っこは同じ。
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1. その子の“今”に寄り添う。サポートって、何だろう?
【「できない」ことに、どう向き合う?】
「できない」から「させない」んじゃなくて、「できない」から「できるようにする」でもない。前田先生のたくさんの言葉を受け取りながら、私はそんな風に感じました。
「できない」ことで、いちばん苦しんでいるのは、その子自身。だけど、“できないことが苦しいのだ”と、大人側のちょっとズレた思い込みがその子が本当に必要としていることとは違う部分を、一生懸命にサポートしている場合もあるかもしれない。
いちばん大切なのは、「その子が“今”、何をしたいのか?」そこに意識を合わせること。そうすると見えてくるものがあります。
「遊びたい!」──
でも身体がイメージ通りに動かせなくてもどかしいのかもしれない、もしかしたらイメージする前の段階で止まっているのかもしれない…。「遊びたい」という想いから力が入っているのかもしれないし、力が入っていることにすら気がついていないのかもしれない。それだと、本人も思ったように身体が動くはずもない。
毎日行う基本のリズム「金魚」は身体をゆるめる運動です。まるでカチコチに凍ったこんにゃくが、溶けてやわらかくなって自由に動くように、身体をゆるめてくれます。大切なのは”ゆるむ”こと。ぎゅっと入っている力がゆるめば、その子らしい自由な動きへと自然に移行できます。
そのためにまず必要なのは、「自分が“動く”ということを知ること」ではないかと。自分の身体の“領域”がどこまであるのか、外側と内側の“境界線”を知ることは、イメージ通りに身体を動かすうえですごく大切です。
「どこまでが“自分”なのか?」その感覚を入れていくこと。躯幹、肩、腕、膝、肘、手首、足首、指先一本一本まで。使えていないところがあればそこを大人がつかみとり、マッサージやサポートを通じて「動く」を知らせていく。それが、サポートの本質なのではないかと。
その毎日が積み重なり、その子の力になっていく。だからこそ、保育者と保護者との協力も欠かせません。
2. “やさしさ”ってなんだろう?感情を動かすサポート
児童発達支援をしている「みんなの光楽園ひろば」へ同行した時のこと。活動中、子どもの動きづらい部分を丁寧に前田先生が、マッサージしたりゆっくりとゆっくりと曲げ伸ばし運動をしたり。反応が出にくいことをキャッチすると、違う動きを即座に追加して再度曲げ伸ばし。すると、弱かったところにピクリと反応が起こって力が入る。細やかな観察と深い知識に職員は前のめりになって、日頃の保育の様子を話したり質問したりしました。
普段しないことをたくさんしたことで、泣くことがなかったその子は次第に感情を表に出して泣き出しました。その様子を見た前田先生から「いつも子どもが笑っていられるように”優しくだけ”ではダメ。嫌なこともあって「不快」を知る。そこから「快」への移行が大切。”感情が動くこと”その感覚を知ること。泣くことで肺も育つ。見守れそうな時は、自分で泣き止むという体験も必要なプロセス。」この言葉に、ただの「反応」ではなく、泣く→泣き止む→また動き出す…そのひとつひとつが「こころの育ち」なのだと、ハッとしました。そして、様々なサポートについて話が及ぶと「”いつもある”と思うと”安心”だけど”ない時”や”なくなると不安”といった種になることもある。」と前田先生。だからそうならないために、本人に委ね”サポートがない時もある”という体験をたくさんすることも必要だと教えていただきました。
どうサポートするか、タイミングなどその時々でその子にとって、今なにがベストなのかを常に問い続けることの難しさを実感した瞬間でした。
※「みんなの光楽園ひろば」は今年の4月からスタートした新しい施設です。給食は子どもが主体的に食べられるよう量や大きさもひと工夫しています。
3. みんな“何とかしたい”という、根っこは同じ。
子どもをサポートする時、「できないことをどうにかする」という考えでは見えなくなることがある。一旦、こちら側の「よかれ」を少しだけ横に置いてみる。その上で、「今、その子は何を感じているのか?」「何を伝えようとしているのか?」そんな風にその子の「今」を共に感じるところから改めてはじめてみたいと感じました。
また前田先生が頻繁に口にしていた「わからなければ本人に聞けば良い」ということ。これに「当たり前のことなのにやってなかった!(一人で悩んでた)」と気づきを得ていた職員もいました。
最後に、リズムあそびの基本「金魚」をサポートする際のコツを前田先生にお聞きしたので、XXXXさんにも共有いたします。
『木の枝の上にいるおサルさん。そのしっぽは、地球の重力でだらりと下に垂れている。このしっぽの先をゆらゆらと揺らすイメージ』
わたしはこのイメージで身体を揺らしたところ、自分の背骨がゆらゆらしている感覚を感じると共に、心地よさもありました!早速その日の夜、いつの間にかしなくなっていた寝る前の「金魚」。久しぶりに息子にしてみたところ、あっという間に寝てしまい...。数日続けたところ、毎晩息子から「金魚」のリクエストが来るようになりました。子どもは自分の「心地よい」を知っていて常にそれを求めてくる...。 “心地よさ”を教えてくれるのは、いつも子どもたちなのかもしれませんね。
今回のメルマガは以上です。
梅雨が明けると夏本番。日差しも強くなり、一気に気温も高くなるので熱中症など、
くれぐれもご自愛くださいね。次回もまたよろしくお願いいたします。
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