主の恵み深いことを味わう

――――――――――――――聖書の節（回復訳）――――――――――――
１ペテロ2:3　あなたがたは、主の恵み深いことを味わったのですから。
２コリント12:8　これについてわたしは、それが取り去られるようにと、三度も
主に懇願しました。(9節)すると彼はわたしに言われました、「わたしの恵みは、
あなたに対して十分である。わたしの力は、弱さの中で完全に現れる」。ですか
ら、わたしはむしろ自分の弱さを、大いに喜んで誇りましょう。それはキリスト
の力が、わたしの上に幕屋を張るためです。

―――――――――――――――務めの言葉―――――――――――――――
ある人が再生されたのに、主の恵み深いことを味わっていないことを示す、ある
例証を用いましょう。ある中年の婦人は救われて二年になります。彼女は贖われ、
再生されました。数回わたしたちの集会を訪れた後、ある日、彼女は立って証し
をしました。彼女は、自分の夫が失業したので、家賃を支払うことができないと
言いました。さらに彼らの息子は病気でした。彼女は続けて、その状況について
主に祈ったと言いました。彼女は、主が夫にさらによい仕事を与えてくださり、
彼らが住むのにさらによい場所を与えてくださり、彼らの息子をいやしてさえく
ださったと、主を賛美しました。彼女は宣言しました、「ハレルヤ、主イエスは
生きておられ、またできる方です！」。

この証しを注意深く考察し、それが主を味わった人の証しであるかどうかを尋ね
てみましょう。わたしは、これは主の恵み深いことを味わった人の証しではない
と、強く言いたいです。それでは、主を味わったことの真の証しとは何でしょう
か？　仮に、同じ姉妹がこのようなことを証ししたとします、「わたしの夫は失
業し、わたしたちは住まいを失ってしまい、わたしたちの息子は病気です。わた
したちは祈れば祈るほど、ますます困難を持つようです。しかし兄弟姉妹、わた
しは証しすることができますが、わたしたちの状況が困難であればあるほど、ま
すますわたしは内側で幸いです。おお、わたしは何と主を享受することでしょう！
　パウロがとげを取り去ってくださるよう主に求め、主が否んで、ご自身の恵み
はパウロにとって十分であると言われた時にパウロが経験したことを、わたしは
少し経験しました。主はパウロにご自身の恵みを享受させました。主は彼を特別
な環境の中に入れました。それは彼が恵みを享受するためでした。主はとげを取
り去りませんでした。一方で、パウロはとげに苦しみました。他方で、彼は主の
支える恵みを経験していました。わたしたちの場合、数か月もたったのに、依然
として主はわたしたちのために外面上、何も行なわれませんでした。しかし、わ
たしは彼をわたしの恵みとして享受していたことを証しすることができます。こ
れが、主を味わったことの証しです。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、
ウイットネス・リー著「ライフスタディ・ペテロの第一の手紙(二)」(1987年版)
メッセージ16から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されていま
す。

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