導く者は奴隷として仕える者たちである



――――――――――――――聖書の節（回復訳）――――――――――――

マタイ23:10　また、教師と呼ばれてはならない。なぜなら、あなたがたの教師は

ひとりであり、それはキリストだからである。(11節)あなたがたの間で、一番偉

い者は、あなたがたのしもべとなりなさい。

マタイ20:28　それは、人の子が来たのも、仕えられるためではなく、仕えるため

であり、多くの人の贖いの代価として、自分の命を与えるためであるのと、同じ

である。



―――――――――――――――務めの言葉―――――――――――――――

長老は王ではなく、奴隷です。主の務めの中にいる者として、わたしも奴隷です。

他の人たちは自由を享受するかもしれませんが、わたしは買い取られて奴隷とな

ったのですから、何の自由もありません。同様に、長老もみな奴隷です。この世

では、地位を持つことは栄光を持つことを意味します。しかし教会では、地位を

持つことは奴隷になることを意味します。カトリックには、司祭、主教、大主教、

枢機卿、法王という聖職者階級制度があり、彼らはみな平信徒よりも上にいます。

これは虚栄です。教会には、そのような虚栄はありません。そうではなく、ある

のは奴隷です。



導く者が奴隷であるという事柄は、第20章25節から27節の主の言葉と一致します、

「そこで、イエスは彼らを呼び寄せて言われた、『あなたがたが知っているよう

に、異邦人の支配者たちは人々の上に君臨し、偉い者たちは人々の上に権威を振

るっている。あなたがたの間では、そうであってはいけない。だれでも、あなた

がたの間で偉くなりたい者は、あなたがたのしもべとなり、あなたがたの間で第

一になりたい者は、あなたがたの奴隷となりなさい』」。これは、天然の利己主

義的な思いとは何と反していることでしょう！　長老職は一種の奴隷です。すべ

て導く者は奴隷にならなければなりません。ですから、わたしたちの間に聖職者

階級制度はあってはなりません。そうではなく、わたしたちはみな同じ水準の兄

弟たちです。



――――――――――――――――祈り―――――――――――――――――

主イエスよ、あなたの教会は、わたしの天然の利己的な思いにしたがったもので

はありません。主よ、わたしが、偉大な、支配する者になることを熱望するので

はなく、喜んで奴隷として仕えることを熱望する者となるようにしてください。

聖職者階級制度のあらゆる実行を引き裂いてください。そして、教会の中にはど

のような地位もないことを、わたしに見せてください。アーメン。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――

新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、

ウィットネス・リー著「新約ライフスタディ・マタイによる福音書(三)」(1997年

版)メッセージ第55編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版され

ています。



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