キリストは御父を表現する生活を生きた



――――――――――――――聖書の節（回復訳）――――――――――――

ヨハネ12:49　なぜなら、わたしは自分から語ったのではなく、わたしを遣わさ

れた父ご自身が、何を言うべきか、何を語るべきか、わたしに命令を与えられた

からである。

14:9　……わたしを見た者は父を見たのである。どうしてあなたは、「わたした

ちに父を見せてください」と言うのか？　(10節)わたしが父の中におり、父がわ

たしの中におられることを、あなたは信じないのか？　わたしがあなたがたに語

る言葉は、わたしが自分から語るのではない。わたしの中に住んでいる父が、ご

自身のわざを行なっておられるのである。



―――――――――――――――務めの言葉―――――――――――――――

もしピリピ人への手紙第4章に、キリストを生きる生活の表現に関するこれらの

節がなければ、わたしたちはこれがどのような種類の生活であるかわからなかっ

たでしょう。そのような生活の模範は、地上で生きておられた時の主イエスによ

って立てられました。もしあなたが四福音書を注意深く読むなら、主は絶対的に、

宗教、文化、哲学の外で生活されたことがわかるでしょう。主はその生活におい

て、完全に御父によって占有されていました。彼は宗教、文化、哲学、習慣、慣

行、伝統の要素によっては少しも占有されていませんでした。彼の内なる存在は

すべて、父なる神によって占有されていました。ですから主は、宗教的、文化的、

哲学的な事柄の影響から解き放された生活をすることができました。彼の生活は、

神の命の完全な表現でした。地上での生活で、主イエスは御父を生き、表現しま

した。



わたしはあなたがたに、福音書をこの光の下でもう一度読み通すことをお勧めし

ます。四福音書は一つの生活、主イエスの生活を語っています。それは父なる神

によって純粋に、完全に占有されていました。主イエスが語られた時、父なる神

が語り出されました。主イエスが行なったどんな事も、御父のある特質の表現で

した。主イエスの生活は、わたしたちのために一つの模範を設定されました。も

しこの模範にしたがって生きるなら、わたしたちはすべての宗教的、文化的、哲

学的事柄を損失と見なし、ちりあくたとさえ見なすでしょう。なおまたわたした

ちは、習慣、慣行、伝統という事柄を損失と見なすでしょう。それはわたしたち

がキリストによって完全に占有されるためです。その時、わたしたちが日ごとに

生かし出すものはキリストであり、キリストだけであるでしょう。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――

新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、

ウイットネス・リー著「ライフスタディ・ピリピ人への手紙(三)」(1981年版)メ

ッセージ28から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。



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