パデセアメールマガジンVol.76--ラムサール条約第11回締約国会議(COP11)―
2012/08/06 (Mon) 13:30
○○○ パデセアメールマガジンVol.76 ○○○
新たに9箇所の国内湿地がラムサール条約湿地に登録
―ラムサール条約第11回締約国会議(COP11)―
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★今回のテーマは「ラムサール条約第11回締約国会議」です。
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ラムサール条約第11回締約国会議(COP11)が、ルーマニアのブカ
レストで7月6日~13日にかけて開催されました。この会議の開催
にあわせて新規登録を目指していた日本国内の9箇所の湿地がラム
サール条約に基づく「国際的に重要な湿地に係る登録簿」に掲載
され、会期中の7日に条約事務局から登録認定証が関係自治体に
授与されました。
また、この会議では、辻井達一氏(公益財団法人北海道環境財団
理事長)が、日本人としては2人目の「ラムサール賞」を受賞しま
した。
1.ラムサール条約の概要
正式名称は「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に
関する条約」です。1971年にイランのラムサールにおいて開催さ
れた「湿地及び水鳥の保全のための国際会議」において採択され
ました。開催地にちなみ「ラムサール条約」と呼ばれています。
この条約は、特に水鳥の生息地等として国際的に重要な湿地及
びそこに生息・生育する動植物の保全を促進することを目的とし、
湿地及びその動植物、特に水鳥の保全促進のために各締約国がとる
べき措置などについて規定しています。2012年7月現在、締約国
162カ国、登録湿地数2,040箇所、その合計面積は約193百万haに及ん
でいます。
条約の締約国は3年ごとに締約国会議を開催し、条約の実施など
について協議してきました。1993年の第5回締約国会議(COP5)は、
日本の釧路で開催されました。
2.日本の登録湿地の状況
日本は、1980年10月に締約国となりました。最初に登録されたのは
北海道の釧路湿原でしたが、その後、宮城県の伊豆沼・内沼、北海
道のクッチャロ湖、滋賀県の琵琶湖などが加わり、37箇所が条約湿
地として登録されました。今回登録された9箇所を加えて、日本の
湿地登録数は、2012年7月をもって、46箇所、面積合計137,968ha
となりました。
日本は、登録湿地の要件として、(1)国際的に重要な湿地であること
(2)自然公園法、鳥獣保護区など国の法律により、将来にわたって自然
環境の保全が図られること(3)地元自治体などの登録への賛意がある
ことの条件を満たしている湿地を登録しています。
3.新たに登録された国内湿地
新たに登録された国内湿地は、次の9箇所です。
1.大沼(北海道):淡水湖、堰止湖群。北海道で最初の国定公園
2.渡良瀬遊水地(茨城・栃木・群馬・埼玉):本州最大級のヨシ
を主体とする湿地
3.立山弥陀ヶ原・大日平(富山):寒冷な気候と豪雪、豊富な水、
強風の影響を受けた湿地
4.中池見湿地(福井):デンジソウやミズトラノオなど多様な水生・
湿生植物が確認
5.東海丘陵湧水湿地群(愛知):多くの固有種を有し、大陸系の隔離
分布種が存在する湿地
6.円山川下流域・周辺水田(兵庫):絶滅危惧種のコウノトリが繁殖
する湿地など
7.宮島(広島):砂丘海岸、塩性湿地及び河川、ミヤジマトンボの生息地
8.荒尾干潟(熊本):干潟、クロツラヘラサギ、ツクシガモ等の渡来地
9.与那覇湾(沖縄):島内最大の干潟、シギ・チドリ類の渡来地
4.ラムサール賞の受賞
「ラムサール賞」は、長年にわたり湿地の保全と持続可能な利用に多大な
貢献をされた個人や団体を讃える賞として1996年に創設されました。
今回、受賞された辻井達一氏(公益財団法人北海道環境財団理事長)は
釧路湿原やサロベツ原野、チリカ湖(インド)等の自然再生等における長年
の貢献が評価されたものです。日本人としては、2005年に中村玲子氏(ラム
サールセンター事務局長)が受賞されており、2人目の受賞となります。
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☆第12回eco検定解答速報をアップしました
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2012年7月22日(日)に実施されたeco検定試験の解答速報をパデセアで作成。
http://pdca.co.jp/news/ecoken120722.html
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☆通信教育「eco検定通信教育」受付中です
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2012年12月実施される第13回eco検定試験に対応する「eco検定通信教育」
http://www.pdca.co.jp/ecoken/correspondence.html
なお、ラーニング「eco検定bb講座」は準備中です
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株式会社 パデセア 代表取締役 黒柳要次
東京都千代田区麹町2-12-1 グレンパーク半蔵門303
TEL 03-5226-6721/FAX 03-5226-6723 email:info@pdca.co.jp
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e-mail info@pdca.co.jp
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レストで7月6日~13日にかけて開催されました。この会議の開催
にあわせて新規登録を目指していた日本国内の9箇所の湿地がラム
サール条約に基づく「国際的に重要な湿地に係る登録簿」に掲載
され、会期中の7日に条約事務局から登録認定証が関係自治体に
授与されました。
また、この会議では、辻井達一氏(公益財団法人北海道環境財団
理事長)が、日本人としては2人目の「ラムサール賞」を受賞しま
した。
1.ラムサール条約の概要
正式名称は「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に
関する条約」です。1971年にイランのラムサールにおいて開催さ
れた「湿地及び水鳥の保全のための国際会議」において採択され
ました。開催地にちなみ「ラムサール条約」と呼ばれています。
この条約は、特に水鳥の生息地等として国際的に重要な湿地及
びそこに生息・生育する動植物の保全を促進することを目的とし、
湿地及びその動植物、特に水鳥の保全促進のために各締約国がとる
べき措置などについて規定しています。2012年7月現在、締約国
162カ国、登録湿地数2,040箇所、その合計面積は約193百万haに及ん
でいます。
条約の締約国は3年ごとに締約国会議を開催し、条約の実施など
について協議してきました。1993年の第5回締約国会議(COP5)は、
日本の釧路で開催されました。
2.日本の登録湿地の状況
日本は、1980年10月に締約国となりました。最初に登録されたのは
北海道の釧路湿原でしたが、その後、宮城県の伊豆沼・内沼、北海
道のクッチャロ湖、滋賀県の琵琶湖などが加わり、37箇所が条約湿
地として登録されました。今回登録された9箇所を加えて、日本の
湿地登録数は、2012年7月をもって、46箇所、面積合計137,968ha
となりました。
日本は、登録湿地の要件として、(1)国際的に重要な湿地であること
(2)自然公園法、鳥獣保護区など国の法律により、将来にわたって自然
環境の保全が図られること(3)地元自治体などの登録への賛意がある
ことの条件を満たしている湿地を登録しています。
3.新たに登録された国内湿地
新たに登録された国内湿地は、次の9箇所です。
1.大沼(北海道):淡水湖、堰止湖群。北海道で最初の国定公園
2.渡良瀬遊水地(茨城・栃木・群馬・埼玉):本州最大級のヨシ
を主体とする湿地
3.立山弥陀ヶ原・大日平(富山):寒冷な気候と豪雪、豊富な水、
強風の影響を受けた湿地
4.中池見湿地(福井):デンジソウやミズトラノオなど多様な水生・
湿生植物が確認
5.東海丘陵湧水湿地群(愛知):多くの固有種を有し、大陸系の隔離
分布種が存在する湿地
6.円山川下流域・周辺水田(兵庫):絶滅危惧種のコウノトリが繁殖
する湿地など
7.宮島(広島):砂丘海岸、塩性湿地及び河川、ミヤジマトンボの生息地
8.荒尾干潟(熊本):干潟、クロツラヘラサギ、ツクシガモ等の渡来地
9.与那覇湾(沖縄):島内最大の干潟、シギ・チドリ類の渡来地
4.ラムサール賞の受賞
「ラムサール賞」は、長年にわたり湿地の保全と持続可能な利用に多大な
貢献をされた個人や団体を讃える賞として1996年に創設されました。
今回、受賞された辻井達一氏(公益財団法人北海道環境財団理事長)は
釧路湿原やサロベツ原野、チリカ湖(インド)等の自然再生等における長年
の貢献が評価されたものです。日本人としては、2005年に中村玲子氏(ラム
サールセンター事務局長)が受賞されており、2人目の受賞となります。
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