パデセアメールマガジン Vol.1 地球温暖化IPCC報告
2007/04/05 (Thu) 12:03
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○○○ パデセアメールマガジン Vol.1 ○○○
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は巻末をご覧ください。
【ごあいさつ】
このたび弊社メルマガの第1号を発行することになりました。本メルマガは、
「最近の環境時事問題をわかりやすく・かつ詳しく解説をする」とことを目標
としています。大変欲張った内容ですが、読者に価値ある情報を提供していき
たいと考えています。今後ともご愛読お願い致します。
P.D.C.A. (株)パデセア代表取締役 黒柳要次
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【地球温暖化の原因は温暖化ガスの排出による ─IPCCが報告─】
地球温暖化に関する最新の分析や予測を集約する国連の「気候変動に関する
政府間パネル(IPCC)」は2月2日に第4次評価報告書を発表しました。
今回の報告書は、IPCCの過去の評価報告書を踏まえ、更に過去6年間の調査
研究から得られた新たな情報を取り込んだ内容になっており、地球温暖化に
対するこれまで以上に強い警鐘を鳴らしています。
報告書はまず、「平均気温や海面水位の上昇などから、気候システムの温暖化は
疑う余地はない」と強調し、「20世紀半ば以降の温暖化は、人間の活動による
温室効果ガスの増加によってもたらされた可能性はかなり高い。」と断言して
います。「可能性が高い」とする2001年の第3次評価報告書より踏み込んだ内容
になっています。
その主なる内容はつぎの通りです。(気象庁翻訳版抜粋:平成19年2月9日)
<近年の気候変化に関する直接的な観測結果>
気候システムの温暖化には疑う余地はない。このことは、大気や海洋の世界
平均温度の上昇、雪氷の広範囲にわたる融解、世界平均海面水位の上昇が観測
されていることから今や明白である。
・世界の地上気温は過去100年間(1906~2005)に0.74(0.56~0.92)℃上昇
した。 0.6(0.4~0.8)℃とした第3次評価報告書よりも大きい。
・海面水位は20世紀中に17cm上昇した。
<気候変化の原因特定>
20世紀半ば以降に観測された世界平均気温の上昇のほとんどが、人為起源の
温室効果ガスの増加によってもたらされた可能性はかなり高い。(発生確率が
90%を超える)
これは、第3次評価報告書での「過去50年にわたる、観測された昇温の
ほとんどが温室効果ガス濃度の上昇によるものであった可能性が(発生確率が
66%を超える)」との結論を進展させるものである。
<将来の気候変化に関する予測>
温室効果ガスの排出が現在以上の割合で増加し続けた場合、21世紀には更なる
温暖化がもたらされ、世界の気候システムに多くの変化が引きおこされるで
あろう。その規模は20世紀に観測されたものより大きくなる可能性がかなり
高い。
・21世紀末の世界平均気温の上昇量は6つのシナリオを示し、1980~1999年
に比べ
○最も排出量が少ない場合は1.8(1.1~2.9) ℃
○最も多い場合は4(2.4~6.4)℃上昇と予測した。
・同様に海面水位は18~59cmの上昇と予測した。
これまで、温暖化の温室効果ガス原因説には否定的見方もあり「人為的原因か
自然現象が原因なのか議論の余地がある」との主張もありましたが、ここ
6年間の研究の進展により、温室効果ガス原因説の確かさが増したと考えられ
ます。
温室効果ガスの削減を目的にした「京都議定書」の目標期限の初年度は来年
(2008年)から始まります。日本は1990年対比6%の削減が国際的約束になって
います。
しかし、2005年度の温室効果ガス排出量は1990年比8.1%上回っています。
目標達成にはかなりの困難が予想されますが、温暖化防止のカギは私たち
自身が握っています。私たち一人ひとりが温室効果ガスの低減のために何が
できるかを考え、行動していかなければならなりません。
<注>
IPCC:「気候変動に関する政府間パネル」の略称です。1998年に国連環境計画
(UNEP)と世界気象機関(WMO)によって作られました。IPCCは、人為的な気候変動
のリスクに関する最新の科学的・技術的・社会経済的な知見を取りまとめて評価し、
各国政府に助言することを目的としています。
IPCCには三つの作業部会があり、
気候変動の科学的評価を第一作業部会、
気候変動による環境・社会・経済への影響評価を第二作業部会、
気候変動による影響の緩和策の策定を第三作業部会がそれぞれ担当しています。
今回の報告書は第一作業部会が発表したものです。
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エコ検定対策セミナー 4月22日 5月17日 東京開催
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昨年の第1回エコ検定重点ポイント解説セミナーでは受講された方の合格率は
95%でした。本セミナーは公式テキストの重要項目の解説、第1回試験の解説、
出題の傾向、実力診断テストを1日で行うエコ検定合格の早道のセミナーです。
受講料:
(1)11,000円(エコ検定公式テキスト代を含んでいます)
(2) 8,400円(エコ検定公式テキストをすでにお持ちの方)
https://g.blayn.jp/sm/mng/cc/fw.php?i=pdca&c=1&n=3
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書籍【環境社会検定試験】eco検定ポイント集中レッスン 4月20日発売
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弊社執筆のエコ検定の本格参考書が4月20日に全国書店で販売されます。エコ
検定公式テキストの特に重要な点を整理しています。重要度は、芽の数で1~3
ランクで示しています。第1回エコ検定試験問題の解説、直前確認チェック
シートなど参考書としていたれりつくせりの内容になっています。
書籍名:【環境社会検定試験】eco検定ポイント集中レッスン(技術評論社)
販売価格:1,869円(税込み)
https://g.blayn.jp/sm/mng/cc/fw.php?i=pdca&c=2&n=3
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エコ検定eラーニング、通信教育
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エコ検定のeラーニング、通信教育を現在開発中です。4月20日以降に順次
リリース予定ですのでご期待ください。
https://g.blayn.jp/sm/mng/cc/fw.php?i=pdca&c=3&n=3
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株式会社 パデセア
東京都中央区新川1-22-12ニッテイビル4F
TEL 03-5541-6281 FAX 03-5541-1166
https://pdca.co.jp
e-mail info@pdca.co.jp
環境に関する教育を通じて、社会のひとりひとりが環境問題への意識を高める
ことを事業目的とします。このミッションをP.D.C.A.(Plan, Do, Check, Act)
を通じて社会に広げて行くため、社名を「パデセア」と命名しました。
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地球温暖化に関する最新の分析や予測を集約する国連の「気候変動に関する
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今回の報告書は、IPCCの過去の評価報告書を踏まえ、更に過去6年間の調査
研究から得られた新たな情報を取り込んだ内容になっており、地球温暖化に
対するこれまで以上に強い警鐘を鳴らしています。
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疑う余地はない」と強調し、「20世紀半ば以降の温暖化は、人間の活動による
温室効果ガスの増加によってもたらされた可能性はかなり高い。」と断言して
います。「可能性が高い」とする2001年の第3次評価報告書より踏み込んだ内容
になっています。
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<近年の気候変化に関する直接的な観測結果>
気候システムの温暖化には疑う余地はない。このことは、大気や海洋の世界
平均温度の上昇、雪氷の広範囲にわたる融解、世界平均海面水位の上昇が観測
されていることから今や明白である。
・世界の地上気温は過去100年間(1906~2005)に0.74(0.56~0.92)℃上昇
した。 0.6(0.4~0.8)℃とした第3次評価報告書よりも大きい。
・海面水位は20世紀中に17cm上昇した。
<気候変化の原因特定>
20世紀半ば以降に観測された世界平均気温の上昇のほとんどが、人為起源の
温室効果ガスの増加によってもたらされた可能性はかなり高い。(発生確率が
90%を超える)
これは、第3次評価報告書での「過去50年にわたる、観測された昇温の
ほとんどが温室効果ガス濃度の上昇によるものであった可能性が(発生確率が
66%を超える)」との結論を進展させるものである。
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できるかを考え、行動していかなければならなりません。
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IPCC:「気候変動に関する政府間パネル」の略称です。1998年に国連環境計画
(UNEP)と世界気象機関(WMO)によって作られました。IPCCは、人為的な気候変動
のリスクに関する最新の科学的・技術的・社会経済的な知見を取りまとめて評価し、
各国政府に助言することを目的としています。
IPCCには三つの作業部会があり、
気候変動の科学的評価を第一作業部会、
気候変動による環境・社会・経済への影響評価を第二作業部会、
気候変動による影響の緩和策の策定を第三作業部会がそれぞれ担当しています。
今回の報告書は第一作業部会が発表したものです。
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エコ検定対策セミナー 4月22日 5月17日 東京開催
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昨年の第1回エコ検定重点ポイント解説セミナーでは受講された方の合格率は
95%でした。本セミナーは公式テキストの重要項目の解説、第1回試験の解説、
出題の傾向、実力診断テストを1日で行うエコ検定合格の早道のセミナーです。
受講料:
(1)11,000円(エコ検定公式テキスト代を含んでいます)
(2) 8,400円(エコ検定公式テキストをすでにお持ちの方)
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販売価格:1,869円(税込み)
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エコ検定eラーニング、通信教育
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