パデセアメールマガジンVol.7
2007/09/03 (Mon) 19:09
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○○○ パデセアメールマガジン Vol.7 ○○○
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は巻末をご覧ください。今回のテーマは、レッドリストの見直しです。
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ジュゴンなど絶滅危惧種へ-環境省がレッドリストの見直し-
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8月3日の新聞に「ジュゴンなど絶滅危惧種へ-環境省がレッドリスト見直し」の
記事が掲載されました。レッドリストの見直しはどのような内容だったのでしょ
うか。先ず、環境省のレッドリストについて基礎知識をまとめて見ました。
環境省のレッドリストは、日本の野生生物を10の種に分類して、個々の種につい
て絶滅の危険度を評価して絶滅のおそれのある種を選定しリストにまとめたもの
です。
動物では、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、汽水・淡水魚類、昆虫類、貝類、そ
の他無脊椎動物(クモ形類等)の8分類群ごとに、植物では、植物I(維管束植物)、
植物II(維管束植物以外)の2分類群ごとにレッドリストが作成しています。
注:維管束植物とはシダ植物、種子植物をいいます。
そして絶滅の危険度は、
・絶滅(わが国ではすでに絶滅したと考えられる種)、
・野生絶滅(飼育・栽培下でのみ存続している種)、
・絶滅危惧IA類(ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種)、
・絶滅危惧IB類(IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種)
・絶滅危惧 II類(絶滅の危険が増大している種)、
・準絶滅危惧(現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては
「絶滅危惧」に移行する可能性のある種)
等の8区分で評価しています。
環境省は平成12年4月までに動植物全ての分類群についてレッドリストを公表し
てきました。野生生物の生息状況は常に変化しており、その評価は定期的に見
直すことが不可欠です。
レッドリストの見直し作業は、環境省は平成14年度より進めてきましたが、哺
乳類、汽水・淡水魚類、昆虫類、貝類、植物I(維管束植物)及び植物II(維管
束植物以外)の6分類群について、8月3日に新たなレッドリストを公表しました。
今回公表の6分類群と平成18年12月に公表済みの4分類群と併せ、全10分類群の
見直し作業が終了したことになります。
この見直しにより、絶滅のおそれがある種(絶滅危惧IA類、絶滅危惧IB類及び
絶滅危惧II類の合計)としてレッドリストに掲載されたのは、全10分類群合計
で2,694種から461種増え計3,155種となりました。
その中から、主なものを選んでみました。
●ジュゴンは今回新たに評価を行い、絶滅危惧種として最もランクが高いIA類
に追加されました。(ジュゴンは国の天然記念物に指定されていますが、国内
では沖縄県の米軍普天間飛行場の移転が計画されている辺野古沖周辺にのみ50
頭未満生息すると見られています。
ジュゴンは沖縄からオーストラリアにかけてのさんご礁がある浅い海が生息域で、
世界での生息は約10万頭、沖縄海域は棲息の北限と言われています。)
●イリオモテヤマネコは減少傾向が見られることから絶滅危惧IB類からIA類に引
き上げられました。
●琵琶湖のニゴロブナ(ふなずしの材料)、ゲンゴロウブナがランク外から絶滅
危惧IB類に引き上げ。ランクが上がった背景にはオオクチバス等の外来種の影響
があると考えられています。
●メダカについては、ランクはこれまでと同様、絶滅の危険が増大している種と
して絶滅危惧II類と評価。
●チョウザメはこれまで評価の対象とされていませんでしたが、日本にもかって
存在していたことから、新たに日本産の種として評価し、絶滅種として加えられ
ました。
一方、保全の結果、ランクが下がったものもあります。
●絶滅危惧II類だった、アサザ(池や沼に生える多年草の浮葉植物)、サクラソ
ウ、シバナ(塩沼地に生育する多年草)、サギソウ(湿地に生える多年草)が準
絶滅危惧に危険度のランクが下がりました。
これからもある時期にレッドリストの見直し作業があると思いますが、今回のよ
うに絶滅のおそれがある種がこれ以上増えないことを期待したいと思います。
そのため私たちは具体的に何ができるのか。種が絶滅すると言うことは、一つの
種がいなくなると言うことだけではなく、日本の自然環境自体が、それだけ豊か
さを失うことを意味しています。
最後にコウノトリについての明るい話題を一つ。
コウノトリは絶滅危惧IA類に評価されている国の特別天然記念物ですが、兵庫県
豊岡市で野生復帰事業が進められてきました。2005年9月から人工飼育のコウノト
リの自然界への放鳥が始まっていました。8月1日の新聞に次のニュースが載りま
した。「コウノトリのヒナが巣立つ 自然界では46年ぶり」。
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エコ検定対策セミナー10月20日(土)11月14日(水)12月2日(日)東京開催
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昨年の第1回目のセミナーでは受講された方の合格率は95%でした。2007年は、
第2回目の試験前に、4回(約140名)のセミナーを開催しました。
本セミナーは公式テキストのポイント解説、過去試験の解説、出題の傾向、実力診断
テストを1日で行うエコ検定合格の早道のセミナーです。
受講料:
(1)11,000円(エコ検定公式テキスト代を含んでいます)
(2) 8,400円(エコ検定公式テキストをすでにお持ちの方)
*参考書「eco検定ポイント集中レッスン」付き
http://pdca.co.jp/seminar/seminar.html
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エコ検定通信教育
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エコ検定通信教育は、本番試験と同様の形式の実力確認問題3回、自由質問、
採点による弱点分析を通じ合格への実力をつけることができます。
受講料:
(1)10,790円(エコ検定公式テキスト代を含んでいます)
(2)8,160円(エコ検定公式テキストをすでにお持ちの方)
*参考書「eco検定ポイント集中レッスン」付き
http://pdca.co.jp/correspondence/index.html
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エコ検定eラーニング
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(1)7,350円(エコ検定公式テキストは含んでいません)
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株式会社 パデセア 代表取締役 黒柳要次
東京都中央区新川1-22-12ニッテイビル4F
TEL 03-5541-6281 FAX 03-5541-1166
email:info@pdca.co.jp
最近、子供のおもちゃ「ガチャガチャ」にも環境配慮されているものがあります。
バイオマスプラスチックを使い、カーボンニュートラル、かつ焼却されても有害
物質を発生しません。「アースカプセル昆虫採集」(200円)で昆虫もリアルにで
きています。
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ジュゴンなど絶滅危惧種へ-環境省がレッドリストの見直し-
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記事が掲載されました。レッドリストの見直しはどのような内容だったのでしょ
うか。先ず、環境省のレッドリストについて基礎知識をまとめて見ました。
環境省のレッドリストは、日本の野生生物を10の種に分類して、個々の種につい
て絶滅の危険度を評価して絶滅のおそれのある種を選定しリストにまとめたもの
です。
動物では、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、汽水・淡水魚類、昆虫類、貝類、そ
の他無脊椎動物(クモ形類等)の8分類群ごとに、植物では、植物I(維管束植物)、
植物II(維管束植物以外)の2分類群ごとにレッドリストが作成しています。
注:維管束植物とはシダ植物、種子植物をいいます。
そして絶滅の危険度は、
・絶滅(わが国ではすでに絶滅したと考えられる種)、
・野生絶滅(飼育・栽培下でのみ存続している種)、
・絶滅危惧IA類(ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種)、
・絶滅危惧IB類(IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種)
・絶滅危惧 II類(絶滅の危険が増大している種)、
・準絶滅危惧(現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては
「絶滅危惧」に移行する可能性のある種)
等の8区分で評価しています。
環境省は平成12年4月までに動植物全ての分類群についてレッドリストを公表し
てきました。野生生物の生息状況は常に変化しており、その評価は定期的に見
直すことが不可欠です。
レッドリストの見直し作業は、環境省は平成14年度より進めてきましたが、哺
乳類、汽水・淡水魚類、昆虫類、貝類、植物I(維管束植物)及び植物II(維管
束植物以外)の6分類群について、8月3日に新たなレッドリストを公表しました。
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見直し作業が終了したことになります。
この見直しにより、絶滅のおそれがある種(絶滅危惧IA類、絶滅危惧IB類及び
絶滅危惧II類の合計)としてレッドリストに掲載されたのは、全10分類群合計
で2,694種から461種増え計3,155種となりました。
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一方、保全の結果、ランクが下がったものもあります。
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絶滅危惧に危険度のランクが下がりました。
これからもある時期にレッドリストの見直し作業があると思いますが、今回のよ
うに絶滅のおそれがある種がこれ以上増えないことを期待したいと思います。
そのため私たちは具体的に何ができるのか。種が絶滅すると言うことは、一つの
種がいなくなると言うことだけではなく、日本の自然環境自体が、それだけ豊か
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最後にコウノトリについての明るい話題を一つ。
コウノトリは絶滅危惧IA類に評価されている国の特別天然記念物ですが、兵庫県
豊岡市で野生復帰事業が進められてきました。2005年9月から人工飼育のコウノト
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エコ検定対策セミナー10月20日(土)11月14日(水)12月2日(日)東京開催
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昨年の第1回目のセミナーでは受講された方の合格率は95%でした。2007年は、
第2回目の試験前に、4回(約140名)のセミナーを開催しました。
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エコ検定通信教育
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株式会社 パデセア 代表取締役 黒柳要次
東京都中央区新川1-22-12ニッテイビル4F
TEL 03-5541-6281 FAX 03-5541-1166
email:info@pdca.co.jp
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