パデセアメールマガジンVol.90 今年の夏-気象庁の報告より-
2013/08/05 (Mon) 14:00
○○○ パデセアメールマガジンVol.90 ○○○
ヒートアイランド現象と地球温暖化により、猛暑日、
熱帯夜が増え、冬日は減少
-気象庁の報告書より―
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今年の夏は、7月上旬には高気圧に覆われ猛烈な暑さとなり
ました。気象庁の全国927観測点のうち、最高気温が35℃以上の
猛暑日は140地点で観測された日がありました。また、夜間の最低
気温が25℃以上の熱帯夜になる日も100地点前後で続出しました。
気象庁の担当者は「地球温暖化とヒートアイランド現象で最低気温
が上がっている」と話しています。
気象庁は、7月に入って「ヒートアイランド監視報告(平成24年)」と
「気候変動監視レポート2012」を相次いで公表しました。
今月はこの両レポートからトピックスを紹介します。
1.ヒートアイランド監視報告(平成24年)
この報告書は、都市化の影響による気温上昇などの解析結果に
ついて毎年報告されているものです。平成24年版報告書のトピックスを
拾ってみます。
・日本の主要都市の8月の平均気温は100年あたり約2~2.5℃の
割合で上昇している。
・この要因としては、地球温暖化に加え都市化の影響による局地的な
気温上昇(ヒートアイランド現象(*))が挙げられる。
・ヒートアイランド現象の強度や影響範囲は、日照や風向等の天候条件
によっても異なる。
・平成21年~24年の各年の8月の天候条件でヒートアイランド現象に
よる気温への影響を都市気候モデルで評価したところ、関東地方各地
で猛暑となった平成22年8月、平成24年8月は、内陸部ではヒート
アイランド現象の影響が最も特に強かったことが分かった。
・全国の主要都市では長期的な変化傾向として、気温の上昇率が
大きく、冬日は減少、熱帯夜や猛暑日、真夏日は増加している。
これらは地球温暖化の傾向に都市化の影響が重なって現れている
ためと考えられる。
(*)ヒートアイランド現象:都市域の気温が周辺地域より高い状態
になる現象。気温分布図を描くと、等温線が都市を丸く取り囲
んで島のような形になることから、このように呼ばれる。(熱の島)
2.気候変動監視レポート2012
このレポートは、世界及び日本の気候変動を中心に、気候変動に
影響を与える温室効果ガス、オゾン層などの状況について、気象庁が
毎年最新の情報を公表するものです。
2012年版から、いくつかのトピックスを挙げます。
○気温の変動について
・100年あたりの年平均気温は、世界で0.68℃、日本では1.15℃の
割合で上昇している。
・日本における冬日は減少し、熱帯夜の日数は過去70年間で倍増
している。猛暑日の日数の増加傾向は明らかである。
・東京、名古屋、大阪など11都市と都市化の影響が少ないと見られる
17地点を対象に、1931年から2012年における気温の変化率を比較
すると、11都市の上昇量が大きい。
○降水量の長期変動
・日本の大雨(日降水量100mm以上及び200mm以上)の年間日数
の増加傾向は明らか。
○温室効果ガスCO2濃度の変動
・CO2濃度は、大気、海洋ともに長期的に見て増加している。
産業革命前の大気中のCO2濃度は約280ppm、2011年では390.9ppm
増加率40%
○オゾン層の変動
・オゾン層破壊物質であるCFC類の大気中濃度は、モントリオール議定書の
効果により減少傾向にある。
・オゾン全量は、1980年代から1990年代前半にかけて大きく減少し、現在
も少ない状態が続いている。
今年8月の気温が気になるところです。資源エネルギー庁は、“2010年度
夏季並みの猛暑となるリスクや経済成長の伸び、企業や家庭における節電の
定着などを織り込んだ上で、今年度の夏季の電力需給について、電力の
安定供給に最低必要な予備率3%以上を確保できる見通しですが、一方、
大規模な電源脱落等によって電力需給がひっ迫する可能性が懸念されます”
として、7月1日から9月30日までの平日に無理のない範囲で、できる限りの
節電(数値目標は設けない)を呼びかけています。
屋内でも熱中症にかかる場合もあるといわれています。適切な室温管理や
水分補給に留意して、この夏を乗り切りたいものです。
──────────────────────────────────
株式会社 パデセア 代表取締役 黒柳要次
東京都千代田区麹町2-12-1 グレンパーク半蔵門303
TEL 03-5226-6721/FAX 03-5226-6723 email:info@pdca.co.jp
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猛暑日は140地点で観測された日がありました。また、夜間の最低
気温が25℃以上の熱帯夜になる日も100地点前後で続出しました。
気象庁の担当者は「地球温暖化とヒートアイランド現象で最低気温
が上がっている」と話しています。
気象庁は、7月に入って「ヒートアイランド監視報告(平成24年)」と
「気候変動監視レポート2012」を相次いで公表しました。
今月はこの両レポートからトピックスを紹介します。
1.ヒートアイランド監視報告(平成24年)
この報告書は、都市化の影響による気温上昇などの解析結果に
ついて毎年報告されているものです。平成24年版報告書のトピックスを
拾ってみます。
・日本の主要都市の8月の平均気温は100年あたり約2~2.5℃の
割合で上昇している。
・この要因としては、地球温暖化に加え都市化の影響による局地的な
気温上昇(ヒートアイランド現象(*))が挙げられる。
・ヒートアイランド現象の強度や影響範囲は、日照や風向等の天候条件
によっても異なる。
・平成21年~24年の各年の8月の天候条件でヒートアイランド現象に
よる気温への影響を都市気候モデルで評価したところ、関東地方各地
で猛暑となった平成22年8月、平成24年8月は、内陸部ではヒート
アイランド現象の影響が最も特に強かったことが分かった。
・全国の主要都市では長期的な変化傾向として、気温の上昇率が
大きく、冬日は減少、熱帯夜や猛暑日、真夏日は増加している。
これらは地球温暖化の傾向に都市化の影響が重なって現れている
ためと考えられる。
(*)ヒートアイランド現象:都市域の気温が周辺地域より高い状態
になる現象。気温分布図を描くと、等温線が都市を丸く取り囲
んで島のような形になることから、このように呼ばれる。(熱の島)
2.気候変動監視レポート2012
このレポートは、世界及び日本の気候変動を中心に、気候変動に
影響を与える温室効果ガス、オゾン層などの状況について、気象庁が
毎年最新の情報を公表するものです。
2012年版から、いくつかのトピックスを挙げます。
○気温の変動について
・100年あたりの年平均気温は、世界で0.68℃、日本では1.15℃の
割合で上昇している。
・日本における冬日は減少し、熱帯夜の日数は過去70年間で倍増
している。猛暑日の日数の増加傾向は明らかである。
・東京、名古屋、大阪など11都市と都市化の影響が少ないと見られる
17地点を対象に、1931年から2012年における気温の変化率を比較
すると、11都市の上昇量が大きい。
○降水量の長期変動
・日本の大雨(日降水量100mm以上及び200mm以上)の年間日数
の増加傾向は明らか。
○温室効果ガスCO2濃度の変動
・CO2濃度は、大気、海洋ともに長期的に見て増加している。
産業革命前の大気中のCO2濃度は約280ppm、2011年では390.9ppm
増加率40%
○オゾン層の変動
・オゾン層破壊物質であるCFC類の大気中濃度は、モントリオール議定書の
効果により減少傾向にある。
・オゾン全量は、1980年代から1990年代前半にかけて大きく減少し、現在
も少ない状態が続いている。
今年8月の気温が気になるところです。資源エネルギー庁は、“2010年度
夏季並みの猛暑となるリスクや経済成長の伸び、企業や家庭における節電の
定着などを織り込んだ上で、今年度の夏季の電力需給について、電力の
安定供給に最低必要な予備率3%以上を確保できる見通しですが、一方、
大規模な電源脱落等によって電力需給がひっ迫する可能性が懸念されます”
として、7月1日から9月30日までの平日に無理のない範囲で、できる限りの
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屋内でも熱中症にかかる場合もあるといわれています。適切な室温管理や
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