パデセアメールマガジンVol.10 地球温暖化関連ニュース
2007/12/07 (Fri) 10:00
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ス」です。
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-地球温暖化に関連する最近のニュース-
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温室効果ガスの削減目標を定めた「京都議定書」の目標期間は来年から始りま
す。いよいよ待ったなしに温室効果ガス削減に実績をあげなければならない状
況となりました。12月3日からインドネシア・バリ島で国連気候変動枠組条約締
約国会議(COP13)が開催されています。温暖化に関連したニュース、動向が
気になるところです。地球温暖化に関連する最近のニュースを経時的にまとめ
てみました。
1.日本の06年度の温暖化ガス排出量、2年ぶりに減少。しかし、目標達成には
道のりは依然として厳しい。
環境省が11月5日、2006年度の温暖化ガスの排出量の総排出量の速報値を発
表しました。それによると2006年度の総排出量は13億4,100万トンとなり、2005
年度13億5,900万トンより1.3%減少しました。暖冬の影響などにより電力消費
や灯油などの消費に伴う排出量が減少したものですが、京都議定書の基準年の
1990年度の水準を6.4%上回っており、京都議定書の1990年度比6%削減という
日本の目標を達成するには12.4%の削減が必要です。京都議定書目標達成計画
では「森林吸収源対策」で3.8%、「京都メカニズム」で1.6%、それぞれ削減
をもくろんでいますので、実質7%の排出削減が必要な状況です。2006年度のエ
ネルギー起源の二酸化炭素排出量を部門別で見ると、運輸部門、家庭部門、業
務その他部門(商業・サービス・事業所等)では2005年度より減少しましたが、90
年度比でみると、運輸部門が17%、家庭部門が30.4%、業務その他部門が41.7%
それぞれ増えており、目標達成の道のりは厳しい状況が続いています。
2.中国の二酸化炭素排出量、世界一に
11月8日付けの朝日新聞は、次のような記事を載せました。“国際エネルギー
機関(IEA)が7日発表した07年版「世界エネルギー見通し」によると、急激
な経済成長を続ける中国が今年、温室効果ガスの二酸化炭素排出量で米国を抜
いて世界一となる。中国の06年の排出量は前年比5億トン増の56億トン、米国は
1億トン減の57億トン。「(増減の)傾向は変わっていない」といい、07年の中国
の逆転は確実だ。”続けてIEAの今後の予想として以下の数字を載せています。
“こうした中で、IEAは各国が現在の政策を続けた場合、世界の排出量は30年
には05年の1.6倍の419億トンに膨らむと予想。うち中国は114億トン、69億トン
の米国を引き離す。インドの排出量も33億トンへ大幅に増える。”
3.IPCC:地球温暖化に関する第4次統合報告書を採択
スペインのバレンシアで開かれた国連の「気候変動に関する政府間パネル
(IPCC)」第27回総会は、11月17日に第4次評価報告書統合報告書を採択し
ました。統合報告書は、今年2月、4月及び5月に公表された各作業部会報告書の
内容を分野横断的に取りまとめたものです。統合報告書を含む一連の報告書は、
12月3日からインドネシア・バリで開催されている「国連気候変動枠組条約締約
国会議(COP13)」への報告をはじめとして、今後地球温暖化対策のための様々
な議論に科学的根拠を与える重要な資料となると評価されています。
4.京都議定書目標達成、英独仏ほぼ確実
気候変動枠組み条約事務局は11月20日、京都議定書で定められた温暖化ガス
排出削減義務の各国別達成見通しをまとめました。“英独仏など欧州各国が目
標達成をほぼ確実とする一方、日本は追加対策を導入しても約束期限には基準
年比で0.5%の減少にとどまり、排出権購入などで不足分の穴埋めをしなければ
ならない”と報告されています。
5.東アジアサミット、「ポスト京都」へ協調―数値目標は見送り
アジア太平洋16ヶ国の首脳が集まる東アジア首脳会議が11月21日、シンガポール
で開かれ、2012年に期限が切れる京都議定書後の地球温暖化対策への国際的な
協調を謳った「シンガポール宣言」を採択しました。合意を目指していた省エネ
ルギー数値目標の設定はインドの反対で見送り、温暖化対策を見込める森林面積
を20年までに域内で1,500万ヘクタール以上増やすことなどが「努力目標」とし
て盛り込まれました。
6.大気中の二酸化炭素濃度、世界平均濃度が過去最高に
世界気象機関(WMO)は、11月23日、温室効果ガスの二酸化炭素と一酸化
二窒素の06年の世界平均濃度が観測史上最高値(二酸化炭素平均濃度:381.2ppm
/前年比2ppm増)を更新したと発表しました。特に二酸化炭素は90年代に比べて
増加率が伸びており、石油や石炭などの化石燃料の使用が増えて温暖化が加速し
ていることを裏付ける数値だといっています。
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株式会社 パデセア 代表取締役 黒柳要次
東京都中央区新川1-22-12ニッテイビル4F
TEL 03-5541-6281 FAX 03-5541-1166 email:info@pdca.co.jp
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にたくさんの受講ありがとうございました。
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温室効果ガスの削減目標を定めた「京都議定書」の目標期間は来年から始りま
す。いよいよ待ったなしに温室効果ガス削減に実績をあげなければならない状
況となりました。12月3日からインドネシア・バリ島で国連気候変動枠組条約締
約国会議(COP13)が開催されています。温暖化に関連したニュース、動向が
気になるところです。地球温暖化に関連する最近のニュースを経時的にまとめ
てみました。
1.日本の06年度の温暖化ガス排出量、2年ぶりに減少。しかし、目標達成には
道のりは依然として厳しい。
環境省が11月5日、2006年度の温暖化ガスの排出量の総排出量の速報値を発
表しました。それによると2006年度の総排出量は13億4,100万トンとなり、2005
年度13億5,900万トンより1.3%減少しました。暖冬の影響などにより電力消費
や灯油などの消費に伴う排出量が減少したものですが、京都議定書の基準年の
1990年度の水準を6.4%上回っており、京都議定書の1990年度比6%削減という
日本の目標を達成するには12.4%の削減が必要です。京都議定書目標達成計画
では「森林吸収源対策」で3.8%、「京都メカニズム」で1.6%、それぞれ削減
をもくろんでいますので、実質7%の排出削減が必要な状況です。2006年度のエ
ネルギー起源の二酸化炭素排出量を部門別で見ると、運輸部門、家庭部門、業
務その他部門(商業・サービス・事業所等)では2005年度より減少しましたが、90
年度比でみると、運輸部門が17%、家庭部門が30.4%、業務その他部門が41.7%
それぞれ増えており、目標達成の道のりは厳しい状況が続いています。
2.中国の二酸化炭素排出量、世界一に
11月8日付けの朝日新聞は、次のような記事を載せました。“国際エネルギー
機関(IEA)が7日発表した07年版「世界エネルギー見通し」によると、急激
な経済成長を続ける中国が今年、温室効果ガスの二酸化炭素排出量で米国を抜
いて世界一となる。中国の06年の排出量は前年比5億トン増の56億トン、米国は
1億トン減の57億トン。「(増減の)傾向は変わっていない」といい、07年の中国
の逆転は確実だ。”続けてIEAの今後の予想として以下の数字を載せています。
“こうした中で、IEAは各国が現在の政策を続けた場合、世界の排出量は30年
には05年の1.6倍の419億トンに膨らむと予想。うち中国は114億トン、69億トン
の米国を引き離す。インドの排出量も33億トンへ大幅に増える。”
3.IPCC:地球温暖化に関する第4次統合報告書を採択
スペインのバレンシアで開かれた国連の「気候変動に関する政府間パネル
(IPCC)」第27回総会は、11月17日に第4次評価報告書統合報告書を採択し
ました。統合報告書は、今年2月、4月及び5月に公表された各作業部会報告書の
内容を分野横断的に取りまとめたものです。統合報告書を含む一連の報告書は、
12月3日からインドネシア・バリで開催されている「国連気候変動枠組条約締約
国会議(COP13)」への報告をはじめとして、今後地球温暖化対策のための様々
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4.京都議定書目標達成、英独仏ほぼ確実
気候変動枠組み条約事務局は11月20日、京都議定書で定められた温暖化ガス
排出削減義務の各国別達成見通しをまとめました。“英独仏など欧州各国が目
標達成をほぼ確実とする一方、日本は追加対策を導入しても約束期限には基準
年比で0.5%の減少にとどまり、排出権購入などで不足分の穴埋めをしなければ
ならない”と報告されています。
5.東アジアサミット、「ポスト京都」へ協調―数値目標は見送り
アジア太平洋16ヶ国の首脳が集まる東アジア首脳会議が11月21日、シンガポール
で開かれ、2012年に期限が切れる京都議定書後の地球温暖化対策への国際的な
協調を謳った「シンガポール宣言」を採択しました。合意を目指していた省エネ
ルギー数値目標の設定はインドの反対で見送り、温暖化対策を見込める森林面積
を20年までに域内で1,500万ヘクタール以上増やすことなどが「努力目標」とし
て盛り込まれました。
6.大気中の二酸化炭素濃度、世界平均濃度が過去最高に
世界気象機関(WMO)は、11月23日、温室効果ガスの二酸化炭素と一酸化
二窒素の06年の世界平均濃度が観測史上最高値(二酸化炭素平均濃度:381.2ppm
/前年比2ppm増)を更新したと発表しました。特に二酸化炭素は90年代に比べて
増加率が伸びており、石油や石炭などの化石燃料の使用が増えて温暖化が加速し
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