【お詫びと訂正】○○○パデセアメールマガジンVol.144○○○「ESG投資とは何か」
2017/09/05 (Tue) 17:25
平素よりメールマガジンをご覧いただきありがとうございます。
先程お送りいたしましたメールマガジンがシステムの不具合により編集前の状態となっておりました。
お詫びの上、編集後のメールマガジンを再送いたします。
今後このようなことがないよう、再発防止に努めてまいります。
何卒よろしくお願い申し上げます。
○○○パデセアメールマガジンVol.144○○○
年金基金GPIF、ESG投資を開始
―ESG投資とは何か―
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本メルマガは、弊社ホームページからのお申し込みがあった方や
当社メンバーと名刺交換をさせて頂いた方に送付しています。
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【環境法令検定関連情報】
◯第3回 環境法令検定 受験開始。まだまだ受付中!
http://www.ecohourei.jp/submit/
◯第1・2回環境法令検定問題を完全収録した
「環境法令検定 公式問題集 2017年版」発売中!
http://www.ecohourei.jp/textbook#mondaishu
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特集:年金基金GPIF、ESG投資を開始
―ESG投資とは何か―
ESGとは、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス
(Governance)の3つの頭文字を合わせた言葉です。従来の投資に
おいては、キャッシュフローや利益率といった財務情報が投資先の
選定に用いられてきましたが、ESG投資はそれに加え非財務情報で
あるESG要素を考慮して投資を行うのが特徴です。
2017年7月、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、
「ESG」に積極的に取り組む日本企業で構成されたESGインデックス
(株式指数)を用いた運用を1兆円規模で開始したと公表しました。
GPIFは、日本の厚生年金と国民年金の積立金の管理・運用を行う
組織で、130兆円を運用し「世界最大の機関投資家」とも言われます。
そのGPIFが「これからは国内の投資先を選ぶ際にESGを考慮するよ」
と宣言しました。「投資を呼び込みたい企業は、ESGに取り組んで
ください」という強いメッセージと言えるでしょう。企業がESGに
取り組むインセンティブとなる事が期待されます。
ESG投資は欧米では既に広く普及しており、世界的な広まりを
見せています。では、なぜ投資家はESGを重視するのでしょうか?
株主利益につながりやすいG:ガバナンスはともかく、E:環境や
S:社会問題に取り組む企業への投資が運用益に繋がるのでしょうか?
◆新しいが古いESG投資
ESG投資という言葉は、2006年に国連が発表したもので、新しい
言葉と言えます。
国連はこの年「責任投資原則」を発表しました。「(1)私たちは
投資分析と意志決定のプロセスにESGの課題を組み込みます」から
始まる6ヶ条の原則で、機関投資家に「ESG」を考慮した投資を
求め、賛同する投資家や運用機関等はこれに署名するというもの
です。
署名機関数と運用資産額は2006年の署名開始以来増加を続けて
おり、2016年時点で1500機関、運用資産額は62兆米ドルにのぼり
ます。GPIFも2015年にここに署名しています。
しかし「ESG投資」という言葉は新しい一方で、実はその手法・
考え方自体は決して新しいものではありません。
欧米には古くから「SRI(社会的責任投資)」という投資手法が
あります。ESG投資の考え方・行動は、実のところこのSRIと大きく
異なるものではありません。
大きく違うのは、SRIは「利益のチャンスを社会責任のために
逃す」と冷ややかな目で見る市場関係者が少なくなかったのに対し、
ESGは「長期的に利益をあげ事業を継続するのに必要な要素」として
多くの投資家の注目を浴びている事です。
◆ESGはなぜ利益をあげるのか?
ESG投資は、デイトレーダーやヘッジファンドのような短期間で
利益をあげる事を重視する投資家ではなく、年金基金や保険会社
など、長期間資金を運用して利益を出す投資家向けの投資方法です。
なぜESG投資を行うと長期的な利益を得られるのでしょうか?
投資家によって立場や見方は様々ですが、おおむね以下の4点に
集約されます。
1:環境面・社会面をおそろかにする企業は、暴走の危険がある
企業は時に利益を追求するあまり、E:環境やS:社会への配慮を
怠る場合があります。公害や人権問題を起こしながら売上を伸ばす
企業に長期的投資を行うのは危険です。G:ガバナンスがしっかりと
機能し、EやSを無視した暴走を起こさない企業であれば、長期的な
投資先として優良と言えます。
2:社会的課題にはビジネスチャンスがある
現在発生している環境問題や社会問題には、それを解決して
ほしいという強い需要、すなわちビジネスチャンスが存在します。
よって、環境・社会問題を解決ないし改善できる企業は成長株で
あるという考え方です。
3:投資家の行動が世界を動かす可能性がある
GPIFのような機関投資家は、自身の行動が世界的な影響を与える
可能性があります。例えば機関投資家のESG投資行動によって
企業の温室効果ガス排出削減が促進されたとします。すると温暖化に
伴う異常気象等が発生しにくくなり、温暖化によって企業が被る
不利益や経済への悪影響が減少し、その株主である機関投資家自身も
長期的には得をする事になります。
4:G(ガバナンス)が含まれている
ESGの中で最も投資家の利益に直結する要素がG:ガバナンスです。
「ガバナンス(コーポレート・ガバナンス)」は、日本語では
「統治(企業統治)」を意味します。これは幅広い概念を含んで
おり、株主の意向が株主総会を通じて経営に反映される、外部
取締役を導入して経営が適切に監視されている、積極的に株主へ
情報を公開している等、株主を重視する事項が含まれています。
こうした「株主の利益を重視する」企業は、投資先として優良と
言えます。
◆ESGを避けては通れない世界へ
リーマンショック以降、短期的投資が忌避され、資金が長期的
投資に移る傾向にある事、企業に対する環境の影響が無視できなく
なっている事などを背景に、ESG投資は支持を伸ばしてきました。
「ESG投資」を表明する投資家が増加すれば、今後企業が投資を
呼び込むためには環境面・社会面も重視せざるを得なくなっていく
ことでしょう。
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株式会社 パデセア 代表取締役 黒柳要次
東京都千代田区一番町23-2 千代田一番町ビル1階
TEL 03-5226-6721/FAX 03-5226-6723
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―ESG投資とは何か―
ESGとは、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス
(Governance)の3つの頭文字を合わせた言葉です。従来の投資に
おいては、キャッシュフローや利益率といった財務情報が投資先の
選定に用いられてきましたが、ESG投資はそれに加え非財務情報で
あるESG要素を考慮して投資を行うのが特徴です。
2017年7月、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、
「ESG」に積極的に取り組む日本企業で構成されたESGインデックス
(株式指数)を用いた運用を1兆円規模で開始したと公表しました。
GPIFは、日本の厚生年金と国民年金の積立金の管理・運用を行う
組織で、130兆円を運用し「世界最大の機関投資家」とも言われます。
そのGPIFが「これからは国内の投資先を選ぶ際にESGを考慮するよ」
と宣言しました。「投資を呼び込みたい企業は、ESGに取り組んで
ください」という強いメッセージと言えるでしょう。企業がESGに
取り組むインセンティブとなる事が期待されます。
ESG投資は欧米では既に広く普及しており、世界的な広まりを
見せています。では、なぜ投資家はESGを重視するのでしょうか?
株主利益につながりやすいG:ガバナンスはともかく、E:環境や
S:社会問題に取り組む企業への投資が運用益に繋がるのでしょうか?
◆新しいが古いESG投資
ESG投資という言葉は、2006年に国連が発表したもので、新しい
言葉と言えます。
国連はこの年「責任投資原則」を発表しました。「(1)私たちは
投資分析と意志決定のプロセスにESGの課題を組み込みます」から
始まる6ヶ条の原則で、機関投資家に「ESG」を考慮した投資を
求め、賛同する投資家や運用機関等はこれに署名するというもの
です。
署名機関数と運用資産額は2006年の署名開始以来増加を続けて
おり、2016年時点で1500機関、運用資産額は62兆米ドルにのぼり
ます。GPIFも2015年にここに署名しています。
しかし「ESG投資」という言葉は新しい一方で、実はその手法・
考え方自体は決して新しいものではありません。
欧米には古くから「SRI(社会的責任投資)」という投資手法が
あります。ESG投資の考え方・行動は、実のところこのSRIと大きく
異なるものではありません。
大きく違うのは、SRIは「利益のチャンスを社会責任のために
逃す」と冷ややかな目で見る市場関係者が少なくなかったのに対し、
ESGは「長期的に利益をあげ事業を継続するのに必要な要素」として
多くの投資家の注目を浴びている事です。
◆ESGはなぜ利益をあげるのか?
ESG投資は、デイトレーダーやヘッジファンドのような短期間で
利益をあげる事を重視する投資家ではなく、年金基金や保険会社
など、長期間資金を運用して利益を出す投資家向けの投資方法です。
なぜESG投資を行うと長期的な利益を得られるのでしょうか?
投資家によって立場や見方は様々ですが、おおむね以下の4点に
集約されます。
1:環境面・社会面をおそろかにする企業は、暴走の危険がある
企業は時に利益を追求するあまり、E:環境やS:社会への配慮を
怠る場合があります。公害や人権問題を起こしながら売上を伸ばす
企業に長期的投資を行うのは危険です。G:ガバナンスがしっかりと
機能し、EやSを無視した暴走を起こさない企業であれば、長期的な
投資先として優良と言えます。
2:社会的課題にはビジネスチャンスがある
現在発生している環境問題や社会問題には、それを解決して
ほしいという強い需要、すなわちビジネスチャンスが存在します。
よって、環境・社会問題を解決ないし改善できる企業は成長株で
あるという考え方です。
3:投資家の行動が世界を動かす可能性がある
GPIFのような機関投資家は、自身の行動が世界的な影響を与える
可能性があります。例えば機関投資家のESG投資行動によって
企業の温室効果ガス排出削減が促進されたとします。すると温暖化に
伴う異常気象等が発生しにくくなり、温暖化によって企業が被る
不利益や経済への悪影響が減少し、その株主である機関投資家自身も
長期的には得をする事になります。
4:G(ガバナンス)が含まれている
ESGの中で最も投資家の利益に直結する要素がG:ガバナンスです。
「ガバナンス(コーポレート・ガバナンス)」は、日本語では
「統治(企業統治)」を意味します。これは幅広い概念を含んで
おり、株主の意向が株主総会を通じて経営に反映される、外部
取締役を導入して経営が適切に監視されている、積極的に株主へ
情報を公開している等、株主を重視する事項が含まれています。
こうした「株主の利益を重視する」企業は、投資先として優良と
言えます。
◆ESGを避けては通れない世界へ
リーマンショック以降、短期的投資が忌避され、資金が長期的
投資に移る傾向にある事、企業に対する環境の影響が無視できなく
なっている事などを背景に、ESG投資は支持を伸ばしてきました。
「ESG投資」を表明する投資家が増加すれば、今後企業が投資を
呼び込むためには環境面・社会面も重視せざるを得なくなっていく
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