◇◇◇パデセアメールマガジンVol.177◇◇◇「ドギーバッグ」
2020/06/05 (Fri) 12:00
◇◇◇パデセアメールマガジンVol.177◇◇◇
食べきれない料理は「ドギーバッグ」でお持ち帰り
~誰でも始められる食品ロス削減~
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本メルマガは、弊社ホームページからのお申し込みがあった方や
当社メンバーと名刺交換をさせて頂いた方に送付しています。
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【重要】2020年7月のeco検定は中止となりました
https://www.kentei.org/pdf/20200408.pdf
○2020年7月実施 環境法令検定対策セミナー お申込み受付中!
https://ecohourei.jp/seminar-submit/
○2020年3~4月実施の問題掲載
環境法令検定公式問題集2020年春夏版 発売中!
https://ecohourei.jp/textbook/
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特集:食べきれない料理は「ドギーバッグ」でお持ち帰り
~誰でも始められる食品ロス削減~
新型コロナウイルスの影響で外食の自粛が求められる中、外食
産業では急速にテイクアウトが普及しました。飲食店が持ち帰り用
に用意した料理を持ち帰るのがテイクアウトですが、飲食店からの
持ち帰りにはもう1つ、「お店で出された料理のうち、食べきれない
ものを持ち帰る」という形態があります。このような持ち帰りの形態、
およびそのための容器を「ドギーバッグ」と言います。
食品ロス、すなわちまだ食べられるのに廃棄されてしまう食品を
減らすため、環境省などではドギーバッグの普及を進めています。
◆なぜドギーバッグなのか?
ドギーバッグ推進の背景として、外食産業から発生する食べ残し
が、食品ロスのうち無視できない量を占めている、という点があり
ます。
平成29(2017)年度の推計によれば、日本で年間に発生する食品
ロスは約612万トン。このうち外食産業から発生する食品ロスは約
127万トンで、食品ロスのうち概ね2割が外食産業由来です。
また、外食産業における食品廃棄物は、58%が販売過程で発生
しており、その主因は顧客の食べ残しであるとの調査があります。
(平成13年 食品循環資源の再生利用等実態調査報告)食品廃棄物
と食品ロスは範囲がやや異なるため単純な比較はできませんが、
食べ残しを減らさないことには、外食産業由来の食品ロスを大きく
減らせないことは間違いありません。
食べ残し削減のためには、各個人が食べ切れる量の料理を注文
するのが最大の対策です。しかし、コース料理や宴会といった注文
量を個人ではコントロールできない状況もあり、飲食店である程度
の食べ残しが生じるのはやむを得ない部分があります。ドギー
バッグはこうした食べ残し由来の食品ロスを削減する切り札となり
うる対策です。
◆ドギーバッグ普及に向けた障害
ドギーバッグは米国、中国などではメジャーな習慣で、飲食店は
持ち帰り用の容器を備えているのが一般的です。日本でも、かつて
料亭などでは食べ切れなかった料理を「折詰」に詰めて持ち帰って
もらう習慣がありました。しかし、料亭の衰退などにより折詰文化
は失われてしまいました。
日本で料理の持ち帰りが一般的でない背景として、持ち帰った
料理で食中毒などが発生した際の責任の所在が法令上曖昧、という
点があります。このために、食品の持ち帰りを認めていない飲食店
は珍しくありません。ドギーバッグでの持ち帰りを行う際には
「自己責任で持ち帰る」ことを明確にする事が必要です。
もう1つの背景として、現在の日本では飲食店で食べ物を持ち
帰ることに対して「はしたない」という意識があることが挙げられ
ます。このために、持ち帰りを希望していてもそれを言い出しづらい
状況があります。「COOL BIZ」のように、政府が主導して意識変革を
推し進める事が望まれます。
その嚆矢として、環境省は現在「Newドギーバッグアイデアコン
テスト」を実施中です。「食べきれなかった料理を持ち帰る」こと
を指す新しいネーミングと、形状や素材を含めた新しい持ち帰り用
容器のアイデア、そして容器の絵柄を募集しています。同コンテスト
の締切は8月16日までで、子供の部の表彰もあります。アイデアの
ある方やお子様のいる方は、チャレンジしてみてはいかがでしょう
か。
◆ドギーバッグを使ってみよう
ドギーバッグはすぐにでも始められる取り組みです。
1:飲食店で食べ物が余ってしまったら、持ち帰りを申し出て
みましょう。自身でタッパーなどの容器を持っていなくても、
お店によってはテイクアウト用の容器を使わせてもらえるかも
しれません。
2:お店の方には「自己責任で持ち帰る」ことを明確に伝えま
しょう。民間組織「ドギーバッグ普及委員会」の会員になると
貰える「自己責任カード」を提示するのもよいでしょう。
3:料理は冷めてから詰め、まっすぐ家に帰って冷凍・冷蔵保存
しましょう。
4:食べる際には十分に加熱しましょう。
ドギーバッグは決して難しい事ではありません。誰でも始め
られて、確実に食品ロスを減らすことができます。新たな文化
として日本に定着する事が期待されます。
参考:環境省「Newドギーバッグ アイデアコンテスト」
http://www.env.go.jp/recycle/foodloss/contest.html
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メルマガの配信解除方法は以下をご覧ください。
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ですが、以下のメールアドレスまでご連絡お願い致します。
info@pdca.co.jp
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株式会社 パデセア 代表取締役 黒柳要次
東京都千代田区一番町23-2 千代田一番町ビル1階
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~誰でも始められる食品ロス削減~
新型コロナウイルスの影響で外食の自粛が求められる中、外食
産業では急速にテイクアウトが普及しました。飲食店が持ち帰り用
に用意した料理を持ち帰るのがテイクアウトですが、飲食店からの
持ち帰りにはもう1つ、「お店で出された料理のうち、食べきれない
ものを持ち帰る」という形態があります。このような持ち帰りの形態、
およびそのための容器を「ドギーバッグ」と言います。
食品ロス、すなわちまだ食べられるのに廃棄されてしまう食品を
減らすため、環境省などではドギーバッグの普及を進めています。
◆なぜドギーバッグなのか?
ドギーバッグ推進の背景として、外食産業から発生する食べ残し
が、食品ロスのうち無視できない量を占めている、という点があり
ます。
平成29(2017)年度の推計によれば、日本で年間に発生する食品
ロスは約612万トン。このうち外食産業から発生する食品ロスは約
127万トンで、食品ロスのうち概ね2割が外食産業由来です。
また、外食産業における食品廃棄物は、58%が販売過程で発生
しており、その主因は顧客の食べ残しであるとの調査があります。
(平成13年 食品循環資源の再生利用等実態調査報告)食品廃棄物
と食品ロスは範囲がやや異なるため単純な比較はできませんが、
食べ残しを減らさないことには、外食産業由来の食品ロスを大きく
減らせないことは間違いありません。
食べ残し削減のためには、各個人が食べ切れる量の料理を注文
するのが最大の対策です。しかし、コース料理や宴会といった注文
量を個人ではコントロールできない状況もあり、飲食店である程度
の食べ残しが生じるのはやむを得ない部分があります。ドギー
バッグはこうした食べ残し由来の食品ロスを削減する切り札となり
うる対策です。
◆ドギーバッグ普及に向けた障害
ドギーバッグは米国、中国などではメジャーな習慣で、飲食店は
持ち帰り用の容器を備えているのが一般的です。日本でも、かつて
料亭などでは食べ切れなかった料理を「折詰」に詰めて持ち帰って
もらう習慣がありました。しかし、料亭の衰退などにより折詰文化
は失われてしまいました。
日本で料理の持ち帰りが一般的でない背景として、持ち帰った
料理で食中毒などが発生した際の責任の所在が法令上曖昧、という
点があります。このために、食品の持ち帰りを認めていない飲食店
は珍しくありません。ドギーバッグでの持ち帰りを行う際には
「自己責任で持ち帰る」ことを明確にする事が必要です。
もう1つの背景として、現在の日本では飲食店で食べ物を持ち
帰ることに対して「はしたない」という意識があることが挙げられ
ます。このために、持ち帰りを希望していてもそれを言い出しづらい
状況があります。「COOL BIZ」のように、政府が主導して意識変革を
推し進める事が望まれます。
その嚆矢として、環境省は現在「Newドギーバッグアイデアコン
テスト」を実施中です。「食べきれなかった料理を持ち帰る」こと
を指す新しいネーミングと、形状や素材を含めた新しい持ち帰り用
容器のアイデア、そして容器の絵柄を募集しています。同コンテスト
の締切は8月16日までで、子供の部の表彰もあります。アイデアの
ある方やお子様のいる方は、チャレンジしてみてはいかがでしょう
か。
◆ドギーバッグを使ってみよう
ドギーバッグはすぐにでも始められる取り組みです。
1:飲食店で食べ物が余ってしまったら、持ち帰りを申し出て
みましょう。自身でタッパーなどの容器を持っていなくても、
お店によってはテイクアウト用の容器を使わせてもらえるかも
しれません。
2:お店の方には「自己責任で持ち帰る」ことを明確に伝えま
しょう。民間組織「ドギーバッグ普及委員会」の会員になると
貰える「自己責任カード」を提示するのもよいでしょう。
3:料理は冷めてから詰め、まっすぐ家に帰って冷凍・冷蔵保存
しましょう。
4:食べる際には十分に加熱しましょう。
ドギーバッグは決して難しい事ではありません。誰でも始め
られて、確実に食品ロスを減らすことができます。新たな文化
として日本に定着する事が期待されます。
参考:環境省「Newドギーバッグ アイデアコンテスト」
http://www.env.go.jp/recycle/foodloss/contest.html
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