◇◇◇パデセアメールマガジンVol.196◇◇◇「プラスチックからの転換」
2022/01/06 (Thu) 12:00
◇◇◇パデセアメールマガジンVol.196◇◇◇
すすむプラスチックからの転換
~プラスチック資源循環法の施行に向け加速~
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環境法令検定対策セミナー
2022年1月・オンラインおよび都内会場で開催!
https://ecohourei.jp/seminar-submit/
環境法令検定公式問題集 2021~2022年秋冬版 発売中
9月検定の問題も収録!
https://www.ecohourei.jp/textbook/#mondaishu
「eco検定ポイント集中レッスン」改定第12版 発売中!
eco検定最新テキスト対応の参考書!過去問・重要単語集つき!
https://www.kentei.org/eco/textinfo.html
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特集:すすむプラスチックからの転換
~プラスチック資源循環法の施行に向け加速~
2022年4月1日から「プラスチック資源循環促進法」が
施行されます。これは2020年から実施されているレジ袋
の有料化に次ぐプラスチック規制の第二弾というべきもの
で、従来当然のように無料で配布されていたストローや
スプーン、ホテルに置かれている歯ブラシなどを規制する
ものです。
この法の施行をはじめ、社会全体が急速に使い捨て
プラスチックの削減に舵を取ろうとしています。先進的な
事例を見てみましょう。
プラスチック資源循環促進法については、当メールマガジン
9月号で解説しています。
https://g.bmb.jp/bm/p/bn/list.php?i=pdca&no=all&m=787
◆飲食業における使い捨てプラスチックの削減
プラスチック資源循環促進法の成立に先駆けて無料配布
するプラスチック製品の削減に取り組んできた企業の例と
して、大手レストランチェーンのすかいらーくグループの
例を見てみましょう。
従来同社の飲食店ではストローがドリンクコーナー等に
常設されており、客は自由にストローを持っていく事が
できました。同社はまずこれを改め「ストローを希望する
場合は店員に声を掛けてもらう」という形としました。
これにより、2018年には年間約1億本使用されていた
ストローが、2019年には約1/3、2020年には約1/10の
1,100万本まで削減されました。
これと並行し、ストロー自体の材質変更も行っています。
2018年12月より、プラスチックからトウモロコシ由来の
生分解性ストローに変更、更に2022年1月からは適切に
管理された森林の樹木を使用した紙製ストローへと変更
されます。
プラスチック製品の代替品への変更において、大きな
壁となるのがコストの増加です。例えば紙ストローの
価格はプラスチックストローの数倍にのぼります。
しかし「ストロー自体の削減」と「ストローの代替品
化」を同時に行えば、コストを抑え無理なく脱プラス
チックをすすめることが可能です。環境の面でも「ごみ
となる製品の素材を工夫する」より「ごみの量自体を
減らす」方が合理的です。
プラスチック資源循環促進法はストローなどの特定
プラスチック使用製品の削減を企業に求める一方、レジ
袋のような画一的な有料化は求めておらず、素材の変更、
必要な人にのみ配布、断った場合のポイント付与など
様々な方法を認める方針です。複数の方法を組み合わせ
ることで最低限のコストで省資源化を行うというすかい
らーくグループの手法は、同法の要求を満たす上で
たいへん有効と言えるでしょう。
◆よりリサイクルしやすいプラスチックへの転換
従来一方通行で消費されるものであった容器包装を、より
長く、循環的に利用しようとする動きも盛んです。
広くプラスチックが使用されている商品として、シャンプー
等の詰め替えパウチがあります。これらは通常のボトル入り
シャンプーと比べ大幅に資源を節約できる反面、内容物の
劣化を防いだりパウチの耐久性を保ったりするために幾つ
もの素材が重ね合わせで使用されており、リサイクルが
困難でした。
P&Gは2021年9月からポリエチレン系の単一素材で
作られた詰替えパウチを発売しました。素材が単一と
なったことでリサイクル難度が大きく低下しています。
もちろんこのパウチもゴミとして廃棄されてしまっては
意味がありませんが、同社は各地のスーパーに詰め替え
パウチふくむシャンプー類容器の回収ボックスを設置し、
パウチをプラスチック素材として再利用できる体制を整え
ています。
同じく9月から、同社は一部シャンプーやトリートメント
のボトルをプラスチックからアルミに転換しました。プラ
スチック使用量の削減だけでなく、従来のプラスチック製
ボトルよりも耐久性に優れ長期にわたり使用できると
謳っています。
プラスチック削減意識の急激な高まりにより、様々な
企業が対応を迫られています。ホテルでは従来部屋に
置かれていた歯ブラシやくしがフロントに置かれるように
なり、ラベルのないペットボトル飲料も続々とその数を
増やしています。プラスチック資源循環促進法の施行に
より、2022年はますます「脱・プラスチック」の動きが
強まる1年となるでしょう。
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メルマガの配信解除方法は以下をご覧ください。
http://pdca.co.jp/info/magazine/
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※当メールは送信専用です。お問い合わせのある場合はお手数
ですが、以下のメールアドレスまでご連絡お願い致します。
info@pdca.co.jp
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株式会社 パデセア 代表取締役 黒柳要次
【2021年7月より所在地・電話番号が変更となりました】
東京都千代田区岩本町2-7-13 内田ビル4階
TEL:03-5829-5963/FAX:03-5829-5964
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~プラスチック資源循環法の施行に向け加速~
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特集:すすむプラスチックからの転換
~プラスチック資源循環法の施行に向け加速~
2022年4月1日から「プラスチック資源循環促進法」が
施行されます。これは2020年から実施されているレジ袋
の有料化に次ぐプラスチック規制の第二弾というべきもの
で、従来当然のように無料で配布されていたストローや
スプーン、ホテルに置かれている歯ブラシなどを規制する
ものです。
この法の施行をはじめ、社会全体が急速に使い捨て
プラスチックの削減に舵を取ろうとしています。先進的な
事例を見てみましょう。
プラスチック資源循環促進法については、当メールマガジン
9月号で解説しています。
https://g.bmb.jp/bm/p/bn/list.php?i=pdca&no=all&m=787
◆飲食業における使い捨てプラスチックの削減
プラスチック資源循環促進法の成立に先駆けて無料配布
するプラスチック製品の削減に取り組んできた企業の例と
して、大手レストランチェーンのすかいらーくグループの
例を見てみましょう。
従来同社の飲食店ではストローがドリンクコーナー等に
常設されており、客は自由にストローを持っていく事が
できました。同社はまずこれを改め「ストローを希望する
場合は店員に声を掛けてもらう」という形としました。
これにより、2018年には年間約1億本使用されていた
ストローが、2019年には約1/3、2020年には約1/10の
1,100万本まで削減されました。
これと並行し、ストロー自体の材質変更も行っています。
2018年12月より、プラスチックからトウモロコシ由来の
生分解性ストローに変更、更に2022年1月からは適切に
管理された森林の樹木を使用した紙製ストローへと変更
されます。
プラスチック製品の代替品への変更において、大きな
壁となるのがコストの増加です。例えば紙ストローの
価格はプラスチックストローの数倍にのぼります。
しかし「ストロー自体の削減」と「ストローの代替品
化」を同時に行えば、コストを抑え無理なく脱プラス
チックをすすめることが可能です。環境の面でも「ごみ
となる製品の素材を工夫する」より「ごみの量自体を
減らす」方が合理的です。
プラスチック資源循環促進法はストローなどの特定
プラスチック使用製品の削減を企業に求める一方、レジ
袋のような画一的な有料化は求めておらず、素材の変更、
必要な人にのみ配布、断った場合のポイント付与など
様々な方法を認める方針です。複数の方法を組み合わせ
ることで最低限のコストで省資源化を行うというすかい
らーくグループの手法は、同法の要求を満たす上で
たいへん有効と言えるでしょう。
◆よりリサイクルしやすいプラスチックへの転換
従来一方通行で消費されるものであった容器包装を、より
長く、循環的に利用しようとする動きも盛んです。
広くプラスチックが使用されている商品として、シャンプー
等の詰め替えパウチがあります。これらは通常のボトル入り
シャンプーと比べ大幅に資源を節約できる反面、内容物の
劣化を防いだりパウチの耐久性を保ったりするために幾つ
もの素材が重ね合わせで使用されており、リサイクルが
困難でした。
P&Gは2021年9月からポリエチレン系の単一素材で
作られた詰替えパウチを発売しました。素材が単一と
なったことでリサイクル難度が大きく低下しています。
もちろんこのパウチもゴミとして廃棄されてしまっては
意味がありませんが、同社は各地のスーパーに詰め替え
パウチふくむシャンプー類容器の回収ボックスを設置し、
パウチをプラスチック素材として再利用できる体制を整え
ています。
同じく9月から、同社は一部シャンプーやトリートメント
のボトルをプラスチックからアルミに転換しました。プラ
スチック使用量の削減だけでなく、従来のプラスチック製
ボトルよりも耐久性に優れ長期にわたり使用できると
謳っています。
プラスチック削減意識の急激な高まりにより、様々な
企業が対応を迫られています。ホテルでは従来部屋に
置かれていた歯ブラシやくしがフロントに置かれるように
なり、ラベルのないペットボトル飲料も続々とその数を
増やしています。プラスチック資源循環促進法の施行に
より、2022年はますます「脱・プラスチック」の動きが
強まる1年となるでしょう。
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