◇◇◇パデセアメールマガジンVol.212◇◇◇「ペロブスカイト太陽電池」
2023/06/05 (Mon) 13:00
◇◇◇パデセアメールマガジンVol.212◇◇◇
ペロブスカイト太陽電池 ~安い!軽い!曲がる!新型太陽電池~
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申込期間は6/9~6/20 18:00まで!
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特集:ペロブスカイト太陽電池
~安い!軽い!曲がる!新型太陽電池~
「ペロブスカイト太陽電池」とは、現在実用化の初期
段階にある、新たなタイプの太陽電池です。これまで主力と
して使われてきたシリコン型太陽電池にはない特長を多数
有しておりながら、シリコン太陽電池に匹敵する発電効率を
実現しており、次世代型太陽電池として高い期待を寄せ
られています。
◆ペロブスカイト太陽電池の特長
1:製造しやすく安価
太陽電池のさらなる普及に向け、最も重要な要素が価格
です。ペロブスカイト太陽電池は製造方法が「塗布」
「印刷」とシンプルなことから、低コスト化が期待できます。
2:レアメタルを使用しない
ペロブスカイト太陽電池の主な素材はヨウ化鉛やメチル
アンモニウムなどであり、高価なレアメタルを使用し
ません。低コスト化に寄与するとともに、「特定の産出国
に依存しがちであり地政学的リスクが大きい」という
レアメタルが抱える問題も解決しています。
3:曲がる
外見上の最大の特徴が、容易に折り曲げられる点です。
シリコン太陽電池に使われるシリコンウエハーは薄く
割れやすいため、ガラスに貼り付けて保護する必要が
ありました。ペロブスカイト太陽電池は折り曲げに強く
ガラスが不要なため、曲面の屋根や柱にも設置できます。
4:軽い
保護ガラスが不要なため、シリコン太陽電池と比べ
10分の1程度の大幅な軽量化が可能です。これにより、
重量物を乗せるのが難しく、従来の太陽電池の設置を
断念してきた建物にも設置できます。駐車場や倉庫、
仮設店舗といったあまり堅牢でない建物の屋根や、
建物の壁面、窓などへの設置も有力視されています。
5:弱い光でも発電できる
シリコン太陽電池と比べ弱い光でも発電が可能です。
シリコン太陽電池では大幅に性能が落ちていた曇りや
雨の日でも発電できるほか、屋内の蛍光灯の光でも
発電できるため、コンセントや電池を使わずに駆動
する家庭用機器への応用も期待されています。
6:従来型太陽電池と併用することで高い効率を発揮できる
シリコン太陽電池とペロブスカイト太陽電池を合わせて
二層構造にすることで、発電効率を高めた「タンデム型
太陽電池」の研究が進んでいます。シリコン型・
ペロブスカイト型ともに単体でのエネルギー変換効率は
20%台前半ですが、タンデム型は30%を超えるとの研究
結果が得られています。
◆普及に向け動き出すペロブスカイト太陽電池
2021年6月、ポーランドのベンチャー企業が世界初の
ペロブスカイト太陽電池の商業生産を開始しました。今後
数年以内に国内外の企業も続々と量産化に舵を切り、世界
の太陽電池市場は大きく塗り替えられると見られています。
ただし、ペロブスカイト太陽電池には湿気に弱く劣化
しやすいという欠点があり、寿命の短さが課題となって
います。そのため、既存のシリコン太陽電池を完全に駆逐
するのではなく、ペロブスカイト型とシリコン型が互いの
欠点を補いながら使用されるような用法が続く見込みです。
日本は積極的に太陽光発電の導入を進め、2023年現在
世界第3位の太陽光発電容量を誇っています。一方で、
元々国土が狭いことに加え、メガソーラーの建設に地元
住民が反対する例が増加するなど、新たな太陽光発電所の
建設は徐々に困難になりつつあります。
このため、従来活用できなかった屋根や壁面も発電に
使用できるペロブスカイト太陽電池や、限られた面積で
より多くの発電が可能なタンデム型太陽電池は、今後の
太陽電池利用拡大の強力なツールになることが期待
されています。
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メルマガの配信解除方法は以下をご覧ください。
http://pdca.co.jp/info/magazine/
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※当メールは送信専用です。お問い合わせのある場合はお手数
ですが、以下のメールアドレスまでご連絡お願い致します。
info@pdca.co.jp
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株式会社 パデセア 代表取締役 黒柳要次
東京都千代田区岩本町2-7-13 内田ビル4階
TEL:03-5829-5963/FAX:03-5829-5964
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~安い!軽い!曲がる!新型太陽電池~
「ペロブスカイト太陽電池」とは、現在実用化の初期
段階にある、新たなタイプの太陽電池です。これまで主力と
して使われてきたシリコン型太陽電池にはない特長を多数
有しておりながら、シリコン太陽電池に匹敵する発電効率を
実現しており、次世代型太陽電池として高い期待を寄せ
られています。
◆ペロブスカイト太陽電池の特長
1:製造しやすく安価
太陽電池のさらなる普及に向け、最も重要な要素が価格
です。ペロブスカイト太陽電池は製造方法が「塗布」
「印刷」とシンプルなことから、低コスト化が期待できます。
2:レアメタルを使用しない
ペロブスカイト太陽電池の主な素材はヨウ化鉛やメチル
アンモニウムなどであり、高価なレアメタルを使用し
ません。低コスト化に寄与するとともに、「特定の産出国
に依存しがちであり地政学的リスクが大きい」という
レアメタルが抱える問題も解決しています。
3:曲がる
外見上の最大の特徴が、容易に折り曲げられる点です。
シリコン太陽電池に使われるシリコンウエハーは薄く
割れやすいため、ガラスに貼り付けて保護する必要が
ありました。ペロブスカイト太陽電池は折り曲げに強く
ガラスが不要なため、曲面の屋根や柱にも設置できます。
4:軽い
保護ガラスが不要なため、シリコン太陽電池と比べ
10分の1程度の大幅な軽量化が可能です。これにより、
重量物を乗せるのが難しく、従来の太陽電池の設置を
断念してきた建物にも設置できます。駐車場や倉庫、
仮設店舗といったあまり堅牢でない建物の屋根や、
建物の壁面、窓などへの設置も有力視されています。
5:弱い光でも発電できる
シリコン太陽電池と比べ弱い光でも発電が可能です。
シリコン太陽電池では大幅に性能が落ちていた曇りや
雨の日でも発電できるほか、屋内の蛍光灯の光でも
発電できるため、コンセントや電池を使わずに駆動
する家庭用機器への応用も期待されています。
6:従来型太陽電池と併用することで高い効率を発揮できる
シリコン太陽電池とペロブスカイト太陽電池を合わせて
二層構造にすることで、発電効率を高めた「タンデム型
太陽電池」の研究が進んでいます。シリコン型・
ペロブスカイト型ともに単体でのエネルギー変換効率は
20%台前半ですが、タンデム型は30%を超えるとの研究
結果が得られています。
◆普及に向け動き出すペロブスカイト太陽電池
2021年6月、ポーランドのベンチャー企業が世界初の
ペロブスカイト太陽電池の商業生産を開始しました。今後
数年以内に国内外の企業も続々と量産化に舵を切り、世界
の太陽電池市場は大きく塗り替えられると見られています。
ただし、ペロブスカイト太陽電池には湿気に弱く劣化
しやすいという欠点があり、寿命の短さが課題となって
います。そのため、既存のシリコン太陽電池を完全に駆逐
するのではなく、ペロブスカイト型とシリコン型が互いの
欠点を補いながら使用されるような用法が続く見込みです。
日本は積極的に太陽光発電の導入を進め、2023年現在
世界第3位の太陽光発電容量を誇っています。一方で、
元々国土が狭いことに加え、メガソーラーの建設に地元
住民が反対する例が増加するなど、新たな太陽光発電所の
建設は徐々に困難になりつつあります。
このため、従来活用できなかった屋根や壁面も発電に
使用できるペロブスカイト太陽電池や、限られた面積で
より多くの発電が可能なタンデム型太陽電池は、今後の
太陽電池利用拡大の強力なツールになることが期待
されています。
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