◇◇◇パデセアメールマガジンVol.213◇◇◇「アカミミガメとアメリカザリガニ」
2023/07/06 (Thu) 12:00
◇◇◇パデセアメールマガジンVol.213◇◇◇
アカミミガメとアメリカザリガニ ~飼っても良いが、逃がすのは禁止に~
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eco検定最新テキスト対応の参考書&模擬問題
「eco検定ポイント集中レッスン」改定13版 発売中!
https://direct.gihyo.jp/view/item/000000003063
環境法令検定公式問題集 2023年春夏版 発売中!
3月検定の問題と、過去の出題傾向を収録!
https://ecohourei.jp/textbook/
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のどかな午後。公園の池の岩の上で甲羅干しをする、
25cmほどの大きなカメ。子供たちはスルメを糸にくくり
つけ、ザリガニ釣りに興じています。日本の原風景のような
一幕ですが、実はカメもザリガニも外来種。カメの名は
アカミミガメ、ザリガニの名はアメリカザリガニです。
2023年6月1日、アカミミガメとアメリカザリガニが
「条件付特定外来生物」に指定されました。これにより、
アカミミガメやアメリカザリガニを屋外に放出することが
禁止されます。一方で、屋外で捕まえたり、引き続き飼い
続けることは許可されています。規制の内容と背景を
詳しく見てみましょう。
◆特定外来生物とは
特定外来生物とは、海外起源の外来種のうち、生態系、
人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、または
及ぼす恐れがあるものを指し、アライグマ、マングース、
カミツキガメ、ブルーギル、ブラックバスなどが指定
されています。外来生物法にもとづき特定外来生物に指定
された種は、飼育、栽培、保管、運搬、輸入、販売、譲渡、
野外への放出などが特別な許可がない限り禁止となります。
◆条件付特定外来生物とは
これに対し、アカミミガメとアメリカザリガニは
「条件付特定外来生物」に指定されました。これはこの
2種のために特定外来生物の中に新設された区分です。
特定外来生物との違いを見てみましょう。
<飼育ができる>
特定外来生物は飼育が禁止されています。研究用や
展示用、または指定前から飼育していた個体であるなど、
条件を満たした場合に限り、環境大臣の許可を得て飼育を
行う事ができます。
これに対し、条件付特定外来生物は、特に許可なく
誰でも飼育が行なえます。また、野生化している特定外来
生物を捕獲する事には特に制限がありません。したがって、
国民はこれまで通りザリガニ釣りをして、捕まえたザリガニ
を飼育することができます。
<譲渡ができる>
特定外来生物は譲渡が原則として禁止されています。
許可を得て飼育していた個体が飼えなくなった場合、責任を
持って殺処分すること、と環境省は案内しています。
一方、条件付特定外来生物は、無償で他人に譲渡する
ことができます。譲渡にあたっての届け出や許可なども
必要ありません。
<野外放出、販売、頒布、輸入は禁止>
条件付特定外来生物は特定外来生物と同様、飼育して
いる個体を野外に逃がす事が禁止されています。逃した
場合、3年以下の懲役、または300万円以下の罰金が
課されます。上記の通り譲渡はできるため、アカミミガメや
アメリカザリガニを飼い続ける事が難しくなった場合は、
飼ってくれる人を探して譲り渡すか、やむを得ない場合は
殺処分をする事になります。
また、条件付特定外来生物は、有償で販売したり、
不特定多数の人に頒布したり、輸入したりすることが禁止
されています。
◆なぜ「条件付」になったか
アカミミガメとアメリカザリガニは、非常にメジャーな
ペットであり、日本中で広く飼育されています。例えば
アカミミガメは全国に160万匹が飼育されていると推計
されています(2019年)。飼育に許可が必要な特定外来生物
に指定した場合、これらが野外に放たれ、生態系にさらなる
悪影響を与える事が危惧されます。そこで、まずは飼育に
ついては許可を不要としつつ、販売を禁止して新たな飼育
個体を抑制する「条件付」の特定外来生物指定となりました。
このメルマガを読んでいる方の中にも、自宅でアカミミ
ガメやアメリカザリガニを飼育していている方が居るの
ではないでしょうか。もし、今後の対応に困った場合は、
環境省が設置している「アメリカザリガニ・アカミミガメ
相談ダイヤル」に相談するのが良いでしょう。
------------------------------------------------------------
環境省 アメリカザリガニ・アカミミガメ相談ダイヤル
【ナビダイヤル】0570-013-110
【IP電話等の場合】06-7739-7899
受付時間 AM9:00~PM5:00(12/29~1/3は除く)
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メルマガの配信解除方法は以下をご覧ください。
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※当メールは送信専用です。お問い合わせのある場合はお手数
ですが、以下のメールアドレスまでご連絡お願い致します。
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株式会社 パデセア 代表取締役 黒柳要次
東京都千代田区岩本町2-7-13 内田ビル4階
TEL:03-5829-5963/FAX:03-5829-5964
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25cmほどの大きなカメ。子供たちはスルメを糸にくくり
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一幕ですが、実はカメもザリガニも外来種。カメの名は
アカミミガメ、ザリガニの名はアメリカザリガニです。
2023年6月1日、アカミミガメとアメリカザリガニが
「条件付特定外来生物」に指定されました。これにより、
アカミミガメやアメリカザリガニを屋外に放出することが
禁止されます。一方で、屋外で捕まえたり、引き続き飼い
続けることは許可されています。規制の内容と背景を
詳しく見てみましょう。
◆特定外来生物とは
特定外来生物とは、海外起源の外来種のうち、生態系、
人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、または
及ぼす恐れがあるものを指し、アライグマ、マングース、
カミツキガメ、ブルーギル、ブラックバスなどが指定
されています。外来生物法にもとづき特定外来生物に指定
された種は、飼育、栽培、保管、運搬、輸入、販売、譲渡、
野外への放出などが特別な許可がない限り禁止となります。
◆条件付特定外来生物とは
これに対し、アカミミガメとアメリカザリガニは
「条件付特定外来生物」に指定されました。これはこの
2種のために特定外来生物の中に新設された区分です。
特定外来生物との違いを見てみましょう。
<飼育ができる>
特定外来生物は飼育が禁止されています。研究用や
展示用、または指定前から飼育していた個体であるなど、
条件を満たした場合に限り、環境大臣の許可を得て飼育を
行う事ができます。
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誰でも飼育が行なえます。また、野生化している特定外来
生物を捕獲する事には特に制限がありません。したがって、
国民はこれまで通りザリガニ釣りをして、捕まえたザリガニ
を飼育することができます。
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許可を得て飼育していた個体が飼えなくなった場合、責任を
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一方、条件付特定外来生物は、無償で他人に譲渡する
ことができます。譲渡にあたっての届け出や許可なども
必要ありません。
<野外放出、販売、頒布、輸入は禁止>
条件付特定外来生物は特定外来生物と同様、飼育して
いる個体を野外に逃がす事が禁止されています。逃した
場合、3年以下の懲役、または300万円以下の罰金が
課されます。上記の通り譲渡はできるため、アカミミガメや
アメリカザリガニを飼い続ける事が難しくなった場合は、
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殺処分をする事になります。
また、条件付特定外来生物は、有償で販売したり、
不特定多数の人に頒布したり、輸入したりすることが禁止
されています。
◆なぜ「条件付」になったか
アカミミガメとアメリカザリガニは、非常にメジャーな
ペットであり、日本中で広く飼育されています。例えば
アカミミガメは全国に160万匹が飼育されていると推計
されています(2019年)。飼育に許可が必要な特定外来生物
に指定した場合、これらが野外に放たれ、生態系にさらなる
悪影響を与える事が危惧されます。そこで、まずは飼育に
ついては許可を不要としつつ、販売を禁止して新たな飼育
個体を抑制する「条件付」の特定外来生物指定となりました。
このメルマガを読んでいる方の中にも、自宅でアカミミ
ガメやアメリカザリガニを飼育していている方が居るの
ではないでしょうか。もし、今後の対応に困った場合は、
環境省が設置している「アメリカザリガニ・アカミミガメ
相談ダイヤル」に相談するのが良いでしょう。
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環境省 アメリカザリガニ・アカミミガメ相談ダイヤル
【ナビダイヤル】0570-013-110
【IP電話等の場合】06-7739-7899
受付時間 AM9:00~PM5:00(12/29~1/3は除く)
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