◇パデセアメールマガジンVol.242◇21世紀の主役は帆船?
2026/01/05 (Mon) 12:00
◇パデセアメールマガジンVol.242◇21世紀の主役は帆船?
~船を動かす古くて新しい技術~
------------------------------------------------------------
「環境法令検定過去問題集 2025~26年秋冬版」発売中!
9月環境法令検定の問題と正答を収録!
https://ecohourei.jp/textbook/#mondaishu
環境法令検定対策オンラインセミナー(環境法令実務セミナー)
2026年1月17日実施 締切間近!
https://ecohourei.jp/seminar-submit/
頻出ポイント解説&模擬問題2回で集中学習
「eco検定ポイント集中レッスン」改定14版 販売中!
https://direct.gihyo.jp/view/item/000000003063
------------------------------------------------------------
特集:21世紀の主役は帆船? ~船を動かす古くて新しい技術~
「帆を上げろ!」船長の声で飛び出していく屈強な海の男たち。
次々と帆柱へ登っていき、大きな帆が風をはらんで膨らみます。
有史以来、帆船は長らく人類最大の輸送手段でしたが、蒸気船の
発明によってその役割を終えました。
一度は歴史の彼方に忘れ去られた帆船が、驚くべきことに
21世紀の今、再び注目されています。21世紀の海運では、
大航海時代さながら「帆」が重要になるというのです。
◆現代の帆船はどんな形?
もっとも、21世紀の帆船はかつてのような風まかせの船では
ありません。タンカーやバルカーといった石油燃料の大型船に
帆を設置し、風力を補助動力として活用しようというものです。
現代の帆は、かつての布製の帆とは大きく異なります。
「硬翼帆」は繊維強化プラスチックなどの硬い素材で作られた
帆で、すべての動作が自動化されています。風がない時や逆風の
時には折りたたんだり、横倒しにしたりすることもできます。
「ローターセイル」は回転する巨大な円柱で、外見上は風を
受けられるようには見えません。しかし、風の中で回転する
物体に揚力が生じるマグヌス効果―野球の変化球と同じ原理―
を利用して、前進する力を生み出します。
変わったところでは、巨大なカイト(凧)を船に取り付けて
風を受ける方式もあります。
これらはいずれも風向や風速をセンサーで検知し、最適な
角度や回転数を自動調整するため、乗組員の負担を増やさずに
安定した推進力を得ることができます。
◆なぜ今「帆」なのか? ― 帆船への追い風
風を補助動力とする最大の利点は、燃料使用量の低減とCO₂
排出量の削減です。
国際海事機関(IMO)は国際海運からの温室効果ガス排出量を
2030年に2008年比20~30%減、2050年までにゼロとする目標を
掲げており、船舶の省エネ技術はますます重要性を増しています。
しかし、大型貨物船は非常に重量が大きく、航行距離も長いため、
自動車のように電動化することが困難です。このため、石油燃料
のエンジンを使いながら外部エネルギーを取り入れられる風力が
注目されました。
帆を搭載した船舶は、航路や気象条件によって差はありますが、
燃料消費を5~20%程度削減できるとされています。これは環境
対策としてだけでなく、燃料価格の高騰が続く中で運航コストの
削減にもつながるため、経済的なメリットも大きいといえます。
また、風力は再生可能エネルギーであり、供給が途切れない点
も魅力です。もちろん風が弱い日や海域もありますが、あくまで
補助動力として利用するため、「風がないので動けない」と
いった事態にはなりません。風が強い区間では自然エネルギーを
最大限に活用し、弱い区間では従来のエンジンを中心に運航する
という柔軟な運用が可能です。
既存船にも比較的容易に後付けでき、導入後すぐに燃料削減
効果が得られる点も大きなメリットです。船の主機の種類を
問わず搭載できるため、今後実用化が進むと見られるアンモニア・
メタノール・水素などの次世代燃料船と組み合わせることで、
複合的に環境負荷を減らすことも期待されます。
すでに帆を備えた貨物船は実用化が始まっており、2026年には
帆を搭載したクルーズ船の就航も予定されています。また、
「帆に受けた風で船を動かし、船底のタービンを回して発電し、
水素を生み出す」という、まったく新しい創エネ技術の研究も
進められています。
昔の人々には常識で、今の人々には過去のものと思われていた
「帆」。忘れられていた自然を活かす知恵が、現代技術によって
新たな進化を遂げました。こうした忘れられた知恵は、世界に
まだまだ多く眠っているはずです。帆船の復活は、私たちに
温故知新の大切さを教えてくれます。
------------------------------------------------------------
メルマガの配信解除方法は以下をご覧ください。
http://pdca.co.jp/info/magazine/
------------------------------------------------------------
※当メールは送信専用です。お問い合わせのある場合はお手数
ですが、以下のメールアドレスまでご連絡お願い致します。
info@pdca.co.jp
------------------------------------------------------------
株式会社 パデセア 環境法令検定事務局長
黒柳和志
東京都千代田区岩本町2-7-13 内田ビル4階
TEL:03-5829-5963
http://www.pdca.co.jp
e-mail info@pdca.co.jp
~船を動かす古くて新しい技術~
------------------------------------------------------------
「環境法令検定過去問題集 2025~26年秋冬版」発売中!
9月環境法令検定の問題と正答を収録!
https://ecohourei.jp/textbook/#mondaishu
環境法令検定対策オンラインセミナー(環境法令実務セミナー)
2026年1月17日実施 締切間近!
https://ecohourei.jp/seminar-submit/
頻出ポイント解説&模擬問題2回で集中学習
「eco検定ポイント集中レッスン」改定14版 販売中!
https://direct.gihyo.jp/view/item/000000003063
------------------------------------------------------------
特集:21世紀の主役は帆船? ~船を動かす古くて新しい技術~
「帆を上げろ!」船長の声で飛び出していく屈強な海の男たち。
次々と帆柱へ登っていき、大きな帆が風をはらんで膨らみます。
有史以来、帆船は長らく人類最大の輸送手段でしたが、蒸気船の
発明によってその役割を終えました。
一度は歴史の彼方に忘れ去られた帆船が、驚くべきことに
21世紀の今、再び注目されています。21世紀の海運では、
大航海時代さながら「帆」が重要になるというのです。
◆現代の帆船はどんな形?
もっとも、21世紀の帆船はかつてのような風まかせの船では
ありません。タンカーやバルカーといった石油燃料の大型船に
帆を設置し、風力を補助動力として活用しようというものです。
現代の帆は、かつての布製の帆とは大きく異なります。
「硬翼帆」は繊維強化プラスチックなどの硬い素材で作られた
帆で、すべての動作が自動化されています。風がない時や逆風の
時には折りたたんだり、横倒しにしたりすることもできます。
「ローターセイル」は回転する巨大な円柱で、外見上は風を
受けられるようには見えません。しかし、風の中で回転する
物体に揚力が生じるマグヌス効果―野球の変化球と同じ原理―
を利用して、前進する力を生み出します。
変わったところでは、巨大なカイト(凧)を船に取り付けて
風を受ける方式もあります。
これらはいずれも風向や風速をセンサーで検知し、最適な
角度や回転数を自動調整するため、乗組員の負担を増やさずに
安定した推進力を得ることができます。
◆なぜ今「帆」なのか? ― 帆船への追い風
風を補助動力とする最大の利点は、燃料使用量の低減とCO₂
排出量の削減です。
国際海事機関(IMO)は国際海運からの温室効果ガス排出量を
2030年に2008年比20~30%減、2050年までにゼロとする目標を
掲げており、船舶の省エネ技術はますます重要性を増しています。
しかし、大型貨物船は非常に重量が大きく、航行距離も長いため、
自動車のように電動化することが困難です。このため、石油燃料
のエンジンを使いながら外部エネルギーを取り入れられる風力が
注目されました。
帆を搭載した船舶は、航路や気象条件によって差はありますが、
燃料消費を5~20%程度削減できるとされています。これは環境
対策としてだけでなく、燃料価格の高騰が続く中で運航コストの
削減にもつながるため、経済的なメリットも大きいといえます。
また、風力は再生可能エネルギーであり、供給が途切れない点
も魅力です。もちろん風が弱い日や海域もありますが、あくまで
補助動力として利用するため、「風がないので動けない」と
いった事態にはなりません。風が強い区間では自然エネルギーを
最大限に活用し、弱い区間では従来のエンジンを中心に運航する
という柔軟な運用が可能です。
既存船にも比較的容易に後付けでき、導入後すぐに燃料削減
効果が得られる点も大きなメリットです。船の主機の種類を
問わず搭載できるため、今後実用化が進むと見られるアンモニア・
メタノール・水素などの次世代燃料船と組み合わせることで、
複合的に環境負荷を減らすことも期待されます。
すでに帆を備えた貨物船は実用化が始まっており、2026年には
帆を搭載したクルーズ船の就航も予定されています。また、
「帆に受けた風で船を動かし、船底のタービンを回して発電し、
水素を生み出す」という、まったく新しい創エネ技術の研究も
進められています。
昔の人々には常識で、今の人々には過去のものと思われていた
「帆」。忘れられていた自然を活かす知恵が、現代技術によって
新たな進化を遂げました。こうした忘れられた知恵は、世界に
まだまだ多く眠っているはずです。帆船の復活は、私たちに
温故知新の大切さを教えてくれます。
------------------------------------------------------------
メルマガの配信解除方法は以下をご覧ください。
http://pdca.co.jp/info/magazine/
------------------------------------------------------------
※当メールは送信専用です。お問い合わせのある場合はお手数
ですが、以下のメールアドレスまでご連絡お願い致します。
info@pdca.co.jp
------------------------------------------------------------
株式会社 パデセア 環境法令検定事務局長
黒柳和志
東京都千代田区岩本町2-7-13 内田ビル4階
TEL:03-5829-5963
http://www.pdca.co.jp
e-mail info@pdca.co.jp