<デザビレからのお知らせ04/17>
2005/04/17 (Sun) 07:05
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TAITO DESIGENERS VILLAGE INFORMATION
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こんにちは。桜も散っていよいよ暖かくなってきました。
台東デザイナーズビレッジの村長・鈴木淳です。
この時期デザビレの入居者は1年間の事業報告と、今後の事業計画を提出し、
村長のヒアリングを受けることになっています。「ビジネスでは計画ないと
ころに成功なし」と言われるように重要な行事です。
さて、いよいよ今月28日から30日に施設公開を行います。
お知らせをご覧ください。
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今回のお知らせ
1)4月28日、29日、30日にデザビレ施設公開予定 詳細決定
デザビレ+東京芸大+早稲田+happi で全館使って展覧会も
2)パリ、ミラノ、東京コレクション セミナー
4月28日16時~デザビレ会議室 WWD織田晃氏
3)第三期「売れる製品(商品)デザイン創造塾」
東京都城東地域中小企業振興センター
4)村長から サンプルだけorブランド全体 どちらで勝負?
※ここで紹介する情報については、デザイナーズビレッジが内容やクオリティ
を保証するものではありません。自己責任で情報をご活用ください。
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1)台東デザイナーズビレッジOPEN1周年記念 施設公開&展覧会
4/28(木)29(祝)30(土) 11:00~18:00
●台東デザイナーズビレッジ全館
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ファッション雑貨関連のデザイナーの創業支援施設「台東デザイナーズビレッ
ジ」がオープンして1周年を迎えました。これを記念して、旧小島小学校全館
を使用して、施設公開と活動紹介、およびアートとデザイン関連の展覧会とを
行います。
普段は、入居者の部屋は公開していませんが、この期間中はご覧いただけます。
■■■■台東デザイナーズビレッジ■■■■
●オフィス公開 28-30日 11時から18時
19組のデザイナーの活動と部屋をご紹介いたします
●商品販売 28-30日 11時-18時 ショールーム1
入居者が制作するバッグ・シューズ・アクセサリー・雑貨などを特別販売
(地場産業団体による商品販売もあります)
●ガレージセール 29日12時から16時交流サロン
デザビレ有志によるフリーマーケット ※売上金の一部を寄付
●特別セミナー 28日16時から会議室
日本を代表するファッションジャーナリスト WWD編集委員 織田晃氏
によるパリ、ミラノ、東京コレクション報告 28日16時~
無料 詳細は下記
■■■■早稲田大学映像コミュニケーション研究所 2F■■■■
●メディアデザイン研究室
『メディアデザイン展』 http://www.meta-design.org/giti.html
●台東コンパクトシティ研究室
『台東ケーススタディ#01』 台東区の伝統工芸と職人の紹介他
■■■■東京芸術大学 3F ■■■■
http://www.geidai.ac.jp/
●『小島アートプラザ展』
油画、彫刻科の大学院生、保存修復・彫刻研究室の教員と大学院生による作品
■■■■同時開催 :happi■■■■
http://www.happi8.jp/
●『ちいさな夢』展 8名のデザイナーによる作品展示 (講堂)
●『風の道具』展 オリジナル風鈴
●『特別授業』 29日 会議室 小学生向けデザイン講座29日
予約制 申込・問合せ:sahouse@parkcity.ne.jp 萩原
●イベント内容はこちらから
http://www.designers-village.com/pr/openvillage/050428openvillage.html
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2)台東デザイナーズビレッジ特別セミナー 4月28日16時から
日本を代表するファッションジャーナリスト 織田晃氏による
「パリ、ミラノ、東京最新コレクションセミナー」
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織田氏は日本を代表するファッションジャーナリストとして世界のトップファ
ッション動向に精通しています。聞くものが思わず引き込まれるようなコレク
ション解説には定評があります。
さらに国内のファッションコンテストの審査員を歴任され若手デザイナーの動
向や成長過程にも詳しい方です。
私も織田氏のセミナーを聞くことがありますが、デザイナーやブランドの成長
過程を、時代性という縦糸と、商品を通じて現れるデザイナーの個性という横
軸によってわかりやすく、おもしろく解説してくれてとても参考になります。
WWD誌を購読されている方は、織田氏の鋭いファッション業界やブランド批評
もご存知ではないでしょうか。
今回は、デザイナーだけではなく、ファッションや雑貨関連の商品企画やデザ
インを担当する方にもお勧めします。
施設公開にあわせて特別にお願いしました。
・現在活躍中のデザイナー、若手デザイナー等の動向
・06-07秋冬に向けてのファッション傾向
・日本から海外に出て活躍する若手デザイナー
参加無料 定員50名。 当日参加も可能ですが、
席を確保したい方は予約をお願いします。
セミナー予約はこちらから
http://www.designers-village.com/pr/seminar6/050428seminar.html
申し込みフォームが開かない、作動しない場合は、
メールで直接申し込みください。
info@designers-village.com
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3)第三期「売れる製品(商品)デザイン創造塾」
東京都城東地域中小企業振興センター
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この創造塾は、おもに製造業者や卸売業者などにお勧めしたい内容です。
新たな商品やサービスを開発することを前提としていますが、その内容は自社
の強みや機会を生かし、消費者のニーズやウオンツを形にして、その商品価値
をいかに伝えて顧客を獲得していくか?というプロセスを少人数のワークショ
ップ形式でブラッシュアップしていくものです。
少人数なのは、講師が受講者に密着して指導するためだそうです。
自社の経営の行き詰まりを打破するきっかけとして、かなり役立つ内容だと思
います。1業種1社先着順ですから今すぐ応募することをお勧めします。
●内容 売れる商品を開発するために、経営・事業戦略、マーケティング、デ
ザイン、知的財産権、販売促進を含めた新商品開発プロセスを4ヶ月間、20回の
講座で実施します。最前線で活躍しているデザイナー、販促コンサルタント、
中小企業診断士が、実際に受講企業の開発体制や商品開発を指導していきま
す。
●開催日 平成17年6月6日(月)開始(全20回)
毎回13:30~16:30
●会 場 城東地域中小企業振興センター 中会議室
場所は京成線青戸駅から徒歩12分
●定 員 先着10企業(業種が重ならないように選考)
申し込みや詳細はこちらから
http://topic.tokyo-kosha.or.jp/tokyo-kosha/dtdisp.asp?no=4801&var1=joto
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4)村長から
サンプルだけorブランド全体 どちらで勝負?
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先回のブランド構築の話に返信くださった方ありがとうございます。
バイヤーや取引先に商品を提案するときには、できるだけサンプルだけではな
く、ブランドコンセプトがわかる資料やこれまでの売上げ実績、できればその
店にあわせた品揃え計画や売り場計画を一緒に提案するほうが良いと私は考え
ています。(もちろんこれは合同展等に出展するときもあてはまります。)
なぜなら、商品サンプル数点だけ持っていった場合、(その商品がとてつもな
く魅力的なものなら別ですが)判断材料としての情報が少ないので、基本的に
は取引できない理由のほうが多くなってしまいます。
「なんとなく良いけど決め手が無い」「私は好きだけど店の雰囲気に合わな
い」等と言われて取引につながりません。
その断られた言葉の裏には、
・実績も無いブランドの相手をしている暇はない(仕事の邪魔しないで)
・自店の品揃えや雰囲気に合うかわからないから採用しない
(わざわざこれを採用しなくても、雰囲気に合うものは既にある)
・このクオリティやテーストで何シーズンも継続できるか心配
(継続してくれる商品じゃないと手間がかかるだけ損、それよりも既存の商
品のほうが数字が読めて安心)
・点数が少ないとセンスが良いのか、悪いのかわからない。
(これだけ採用しても、これからの商品がセンス悪かったらどうしよう)
・コーナーが作れないような商品ばかりが増えても手間がかかる
(売上げが小さいのに、口座開設や受発注に手間がかかる)
・実際の商品はサンプルよりクオリティが低くなるから油断できない
(まれにサンプルのクオリティが低いものがありますが、それは論外)
などなど、バイヤー側には「買わない理由」が一杯あります。
このネガティブ状態の「意識を変えさせる武器」が必要です。
それが、ブランドのコンセプトや実績、品揃え計画等の提案なのです。
○ブランドイメージやターゲット像を説明していくことで、バイヤーが共感を
持ちます。
○品揃え計画を持っていくことで、ブランドの全体像が理解でき、コーナーを
任せられるという判断につながります。
○年間のMD計画があれば、安定した取引が継続できそうだと期待できます。
○商品のコダワリや特長がはっきりしていれば、お店での販売方法が具体的に
イメージできます。自店の客層に合うか、合わないかすぐに判断できます。
○これまでの売上げ実績によって、顧客に支持されているブランドだというこ
とを理解してもらえます。
このような提案や資料によって取引先の頭の中に、「この商品を採用すればお
客様に喜んでもらえそう=儲かりそうだ」という意識が芽生えます。
それが、ブランドの売込みにつながるのです。
取引先を「買わない言い訳」を打破し、「買いたい気分」にするのです。
サンプルだけを持ち込むと、単品の好き嫌いや値ごろ感だけで判断されてしま
い、やはり先行のブランドや大手に適わないものです。大手ブランドは提案も
しっかりしていますから、「大手の実績や安心感」対「新ブランド単品の好き
嫌い」の勝負になって、創業期の新ブランドには勝ち目がありません。
ブランドを補足する資料や提案により、将来性や人間性まで加味してもらい
「大手の実績や安心感」対「新ブランドの将来性やオリジナリティ」を秤にか
けてもらうことで、大手に何とか対抗できる可能性が生まれるのです。
さらに取引の確立を高めたいなら、単品を選んでもらうという受身ではなく、
常に取引先の立場で提案する姿勢が必要です。
どうすれば取引先が儲かるかを、取引先以上に考えること。
品揃え?デザイン?仕組み?販促?等など、取引先が考え付かない自分のブラ
ンドに適した売り方までを提案していくことで、自分の仕事が能動的になり、
相手から必要とされる信頼関係が生まれます。
商品サンプルだけで売り込むと、いつでも他ブランドにとって変えられてしま
うという不安を抱えます。下請けとして位置づけられて立場が弱くなってしま
います。
これからずっと「買ってください」とお願いし続けるのか、それともバイヤー
から「売ってください」と頭を下げて頼まれるようなブランドになるか?
その鍵は提案の仕方にもあるのではないでしょうか?
いかがでしょう?
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
転送歓迎。知り合いのデザイナーにも教えてあげてください。
バックナンバーはこちらから
https://s.blayn.jp/sm3/p/bn/list.php?clientname=tdv&groupNo=all
配信停止・登録内容の変更・新規登録はこちらから
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*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
*発行者 鈴木 淳 jun suzuki
*ファッション創業支援施設 台東デザイナーズビレッジ 村長
suzuki@designers-village.com
http://www.designers-village.com
111-0056東京都台東区小島2-9-10-001
tel.03-3863-7936(村長室)
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
編集後記
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
28日の夜に大懇親会計画中 詳細が決まれば、号外でお知らせします。
TAITO DESIGENERS VILLAGE INFORMATION
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こんにちは。桜も散っていよいよ暖かくなってきました。
台東デザイナーズビレッジの村長・鈴木淳です。
この時期デザビレの入居者は1年間の事業報告と、今後の事業計画を提出し、
村長のヒアリングを受けることになっています。「ビジネスでは計画ないと
ころに成功なし」と言われるように重要な行事です。
さて、いよいよ今月28日から30日に施設公開を行います。
お知らせをご覧ください。
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今回のお知らせ
1)4月28日、29日、30日にデザビレ施設公開予定 詳細決定
デザビレ+東京芸大+早稲田+happi で全館使って展覧会も
2)パリ、ミラノ、東京コレクション セミナー
4月28日16時~デザビレ会議室 WWD織田晃氏
3)第三期「売れる製品(商品)デザイン創造塾」
東京都城東地域中小企業振興センター
4)村長から サンプルだけorブランド全体 どちらで勝負?
※ここで紹介する情報については、デザイナーズビレッジが内容やクオリティ
を保証するものではありません。自己責任で情報をご活用ください。
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1)台東デザイナーズビレッジOPEN1周年記念 施設公開&展覧会
4/28(木)29(祝)30(土) 11:00~18:00
●台東デザイナーズビレッジ全館
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ファッション雑貨関連のデザイナーの創業支援施設「台東デザイナーズビレッ
ジ」がオープンして1周年を迎えました。これを記念して、旧小島小学校全館
を使用して、施設公開と活動紹介、およびアートとデザイン関連の展覧会とを
行います。
普段は、入居者の部屋は公開していませんが、この期間中はご覧いただけます。
■■■■台東デザイナーズビレッジ■■■■
●オフィス公開 28-30日 11時から18時
19組のデザイナーの活動と部屋をご紹介いたします
●商品販売 28-30日 11時-18時 ショールーム1
入居者が制作するバッグ・シューズ・アクセサリー・雑貨などを特別販売
(地場産業団体による商品販売もあります)
●ガレージセール 29日12時から16時交流サロン
デザビレ有志によるフリーマーケット ※売上金の一部を寄付
●特別セミナー 28日16時から会議室
日本を代表するファッションジャーナリスト WWD編集委員 織田晃氏
によるパリ、ミラノ、東京コレクション報告 28日16時~
無料 詳細は下記
■■■■早稲田大学映像コミュニケーション研究所 2F■■■■
●メディアデザイン研究室
『メディアデザイン展』 http://www.meta-design.org/giti.html
●台東コンパクトシティ研究室
『台東ケーススタディ#01』 台東区の伝統工芸と職人の紹介他
■■■■東京芸術大学 3F ■■■■
http://www.geidai.ac.jp/
●『小島アートプラザ展』
油画、彫刻科の大学院生、保存修復・彫刻研究室の教員と大学院生による作品
■■■■同時開催 :happi■■■■
http://www.happi8.jp/
●『ちいさな夢』展 8名のデザイナーによる作品展示 (講堂)
●『風の道具』展 オリジナル風鈴
●『特別授業』 29日 会議室 小学生向けデザイン講座29日
予約制 申込・問合せ:sahouse@parkcity.ne.jp 萩原
●イベント内容はこちらから
http://www.designers-village.com/pr/openvillage/050428openvillage.html
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2)台東デザイナーズビレッジ特別セミナー 4月28日16時から
日本を代表するファッションジャーナリスト 織田晃氏による
「パリ、ミラノ、東京最新コレクションセミナー」
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織田氏は日本を代表するファッションジャーナリストとして世界のトップファ
ッション動向に精通しています。聞くものが思わず引き込まれるようなコレク
ション解説には定評があります。
さらに国内のファッションコンテストの審査員を歴任され若手デザイナーの動
向や成長過程にも詳しい方です。
私も織田氏のセミナーを聞くことがありますが、デザイナーやブランドの成長
過程を、時代性という縦糸と、商品を通じて現れるデザイナーの個性という横
軸によってわかりやすく、おもしろく解説してくれてとても参考になります。
WWD誌を購読されている方は、織田氏の鋭いファッション業界やブランド批評
もご存知ではないでしょうか。
今回は、デザイナーだけではなく、ファッションや雑貨関連の商品企画やデザ
インを担当する方にもお勧めします。
施設公開にあわせて特別にお願いしました。
・現在活躍中のデザイナー、若手デザイナー等の動向
・06-07秋冬に向けてのファッション傾向
・日本から海外に出て活躍する若手デザイナー
参加無料 定員50名。 当日参加も可能ですが、
席を確保したい方は予約をお願いします。
セミナー予約はこちらから
http://www.designers-village.com/pr/seminar6/050428seminar.html
申し込みフォームが開かない、作動しない場合は、
メールで直接申し込みください。
info@designers-village.com
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3)第三期「売れる製品(商品)デザイン創造塾」
東京都城東地域中小企業振興センター
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この創造塾は、おもに製造業者や卸売業者などにお勧めしたい内容です。
新たな商品やサービスを開発することを前提としていますが、その内容は自社
の強みや機会を生かし、消費者のニーズやウオンツを形にして、その商品価値
をいかに伝えて顧客を獲得していくか?というプロセスを少人数のワークショ
ップ形式でブラッシュアップしていくものです。
少人数なのは、講師が受講者に密着して指導するためだそうです。
自社の経営の行き詰まりを打破するきっかけとして、かなり役立つ内容だと思
います。1業種1社先着順ですから今すぐ応募することをお勧めします。
●内容 売れる商品を開発するために、経営・事業戦略、マーケティング、デ
ザイン、知的財産権、販売促進を含めた新商品開発プロセスを4ヶ月間、20回の
講座で実施します。最前線で活躍しているデザイナー、販促コンサルタント、
中小企業診断士が、実際に受講企業の開発体制や商品開発を指導していきま
す。
●開催日 平成17年6月6日(月)開始(全20回)
毎回13:30~16:30
●会 場 城東地域中小企業振興センター 中会議室
場所は京成線青戸駅から徒歩12分
●定 員 先着10企業(業種が重ならないように選考)
申し込みや詳細はこちらから
http://topic.tokyo-kosha.or.jp/tokyo-kosha/dtdisp.asp?no=4801&var1=joto
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4)村長から
サンプルだけorブランド全体 どちらで勝負?
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先回のブランド構築の話に返信くださった方ありがとうございます。
バイヤーや取引先に商品を提案するときには、できるだけサンプルだけではな
く、ブランドコンセプトがわかる資料やこれまでの売上げ実績、できればその
店にあわせた品揃え計画や売り場計画を一緒に提案するほうが良いと私は考え
ています。(もちろんこれは合同展等に出展するときもあてはまります。)
なぜなら、商品サンプル数点だけ持っていった場合、(その商品がとてつもな
く魅力的なものなら別ですが)判断材料としての情報が少ないので、基本的に
は取引できない理由のほうが多くなってしまいます。
「なんとなく良いけど決め手が無い」「私は好きだけど店の雰囲気に合わな
い」等と言われて取引につながりません。
その断られた言葉の裏には、
・実績も無いブランドの相手をしている暇はない(仕事の邪魔しないで)
・自店の品揃えや雰囲気に合うかわからないから採用しない
(わざわざこれを採用しなくても、雰囲気に合うものは既にある)
・このクオリティやテーストで何シーズンも継続できるか心配
(継続してくれる商品じゃないと手間がかかるだけ損、それよりも既存の商
品のほうが数字が読めて安心)
・点数が少ないとセンスが良いのか、悪いのかわからない。
(これだけ採用しても、これからの商品がセンス悪かったらどうしよう)
・コーナーが作れないような商品ばかりが増えても手間がかかる
(売上げが小さいのに、口座開設や受発注に手間がかかる)
・実際の商品はサンプルよりクオリティが低くなるから油断できない
(まれにサンプルのクオリティが低いものがありますが、それは論外)
などなど、バイヤー側には「買わない理由」が一杯あります。
このネガティブ状態の「意識を変えさせる武器」が必要です。
それが、ブランドのコンセプトや実績、品揃え計画等の提案なのです。
○ブランドイメージやターゲット像を説明していくことで、バイヤーが共感を
持ちます。
○品揃え計画を持っていくことで、ブランドの全体像が理解でき、コーナーを
任せられるという判断につながります。
○年間のMD計画があれば、安定した取引が継続できそうだと期待できます。
○商品のコダワリや特長がはっきりしていれば、お店での販売方法が具体的に
イメージできます。自店の客層に合うか、合わないかすぐに判断できます。
○これまでの売上げ実績によって、顧客に支持されているブランドだというこ
とを理解してもらえます。
このような提案や資料によって取引先の頭の中に、「この商品を採用すればお
客様に喜んでもらえそう=儲かりそうだ」という意識が芽生えます。
それが、ブランドの売込みにつながるのです。
取引先を「買わない言い訳」を打破し、「買いたい気分」にするのです。
サンプルだけを持ち込むと、単品の好き嫌いや値ごろ感だけで判断されてしま
い、やはり先行のブランドや大手に適わないものです。大手ブランドは提案も
しっかりしていますから、「大手の実績や安心感」対「新ブランド単品の好き
嫌い」の勝負になって、創業期の新ブランドには勝ち目がありません。
ブランドを補足する資料や提案により、将来性や人間性まで加味してもらい
「大手の実績や安心感」対「新ブランドの将来性やオリジナリティ」を秤にか
けてもらうことで、大手に何とか対抗できる可能性が生まれるのです。
さらに取引の確立を高めたいなら、単品を選んでもらうという受身ではなく、
常に取引先の立場で提案する姿勢が必要です。
どうすれば取引先が儲かるかを、取引先以上に考えること。
品揃え?デザイン?仕組み?販促?等など、取引先が考え付かない自分のブラ
ンドに適した売り方までを提案していくことで、自分の仕事が能動的になり、
相手から必要とされる信頼関係が生まれます。
商品サンプルだけで売り込むと、いつでも他ブランドにとって変えられてしま
うという不安を抱えます。下請けとして位置づけられて立場が弱くなってしま
います。
これからずっと「買ってください」とお願いし続けるのか、それともバイヤー
から「売ってください」と頭を下げて頼まれるようなブランドになるか?
その鍵は提案の仕方にもあるのではないでしょうか?
いかがでしょう?
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転送歓迎。知り合いのデザイナーにも教えてあげてください。
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*発行者 鈴木 淳 jun suzuki
*ファッション創業支援施設 台東デザイナーズビレッジ 村長
suzuki@designers-village.com
http://www.designers-village.com
111-0056東京都台東区小島2-9-10-001
tel.03-3863-7936(村長室)
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編集後記
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
28日の夜に大懇親会計画中 詳細が決まれば、号外でお知らせします。