<デザビレからのお知らせ 05/16>
2007/05/16 (Wed) 09:00
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TAITO DESIGNERS VILLAGE INFORMATION
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こんにちは、台東デザイナーズビレッジ村長の鈴木です。
いよいよ5月25日(金)26日(土)は1年に1度のデザビレ施設公開です。
いつもは一般見学をお断りしているデザビレですが、地元の皆様や、
デザビレに関心がある方々からの要望で
デザイナーが仕事をしている部屋と商品を公開するものです。
どんな入居者がいるのか、一度に見られるのはこの機会だけです。
ぜひお越しいただき、デザイナーと交流していただれば幸いです。
また25日は午後3時30分からセミナーも開催します。
こちらも要チェックです。
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■■■■今回のお知らせ■■■■
1)デザビレ施設公開及び展示販売会
5月25日(金)・26日(土)台東デザイナーズビレッジ
___________________________________
2)デザビレファッションセミナー 講師:シアタープロダクツ 竹内昭
施設公開と同時開催25日午後3時30分より
___________________________________
3)デザビレ デザイナーとメーカーの懇話会 第1弾
6月1日(金)午後7時から 「帽子について楽しく語る夜」
___________________________________
4)ユニバーサルファッション協会 5月 定例会
5月17日(木)19時から「美の国フランスの、”きれい”の今を考える」
___________________________________
5)東京都立産業技術研究センター 短期専門研修
6月20日(水)『繊維製品の品質評価』繊維製品の染料の鑑別方法
___________________________________
6)台東区 平成19年度 中小企業向け各種助成制度の紹介
___________________________________
7)デザビレ 受付・事務室から
___________________________________
8)台東区役所 デザビレ担当から
___________________________________
9)村長から 提案は点ではなくてプロセスで考える
___________________________________
※ここで紹介する一般情報については、デザイナーズビレッジが内容やクオ
リティを保証するものではありません。自己責任で情報をご活用ください。
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1)デザビレ施設公開及び展示販売会
5月25日(金)・26日(土)台東デザイナーズビレッジ
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19年度入居者のお披露目を兼ねて、施設公開を実施します。普段一般の方の見
学を受け入れておりませんが、当日はどなたでも施設内をご覧いただけます。
デザイナーの部屋もご覧いただくことができます。
既に施設内を見学された方からは「今年のデザビレは面白い」との声もいただ
いています。アート系、デザイン系、ファッション、雑貨等それぞれのデザイ
ナーの個性豊かな部屋と商品が皆様をお待ちしています。
また、入居者の商品販売も予定しております。
ぜひお越し下さい。
■日時:5月25日(金)・26日(土)
施設公開:午前11時から午後6時頃予定
商品販売:午後1時から午後5時頃
■場所:台東デザイナーズビレッジ 全室
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2)デザビレファッションセミナー 講師:シアタープロダクツ 竹内昭
施設公開と同時開催 25日午後3時30分より
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毎回話題性のあるコレクションで人気のシアタープロダクツ。様々な仕掛けを
通じてブランドイメージを構築していく彼らの活動や考え方についてお話をう
かがう予定です。
■日時:25日午後3時30分頃よりセミナー開催
講師:シアタープロダクツ デザイナー竹内昭
■シアタープロダクツとは
2001年10月に設立。
はがして手に入れる服「ニードルパンチ」で衝撃的デビュー。音楽やコンテ
ンポラリー・ダンス、マジック、映画の上映などを取り込んだショーやパフ
ォーマンスを継続的に展開。多彩な活動で話題になり、様々な分野のクリエ
ーター達とコラボレーションを繰り広げています。個性的な空間や、演劇的
な仕掛けを駆使して、服の持つ力、その魅力を最大限に引き出し、独自の世
界を確立しています。
シアタープロダクツ → http://www.theatreproducts.co.jp/
■受講料 無料
■参加申込み 当日参加も可能ですが、予約はこちらから
https://ssl.formman.com/form/pc/8axfke76lGW3yFP2/
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3)デザビレ デザイナーとメーカーの懇話会 第1弾
6月1日(金)午後7時から 「帽子について楽しく語る夜」
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デザイナーやメーカー等ものづくりに関わる人たちが集まり、立場の違いを超
えて、自分の仕事の紹介や、もの作りにかける想い、これからやりたいこと等
を気軽に話し合う懇話会を開催します。
帽子に関心がある方、これから取り組んでみたい方、既にブランドをお持ちの
方歓迎です。
■ゲスト:吉川帽子(株)代表者:寺本恭子
ニット帽子全般を生産するメーカー。大手ライセンスブランドやアパレルのOE
M生産を中心とする一方、自社ブランドの「ami-tsumuli」でプルミエール・ク
ラス展(仏)にも出展。新しい領域の開発にも積極的な姿勢を持つ。
■日時 6月1日 午後7時頃から 2時間程度
■場所 台東デザイナーズビレッジ 交流サロン
■参加者 テーマに関心がある人なら誰でも
※ご自分の作品や紹介ツール等をお持ち下さい。
■人数 先着15人(定員)
■会費 1000円(飲み物つき)
■参加申込みはこちらから
https://ssl.formman.com/form/pc/r0HMpVZF5tU56kHN/
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4)ユニバーサルファッション協会 5月 定例会
「美の国フランスの、”きれい”の今を考える」
5月17日(木)19時から
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今回の定例会は、パリ在住のジャーナリスト村上新子さんをお迎えして「美の
国フランスの、”きれい”の今を考える」と題してお送りします。
■講師:村上新子(ファションジャーナリスト)
パリ在住。毎日新聞パリ支局特約記者。シラク大統領をはじめとする
フランス著名人の取材インタビュー。生活から文化までの幅広い分野
で活躍している。
■日時年5月17日(木)19時から20時 杉野服飾大学2202教室
■会員無料、非会員5000円 入会検討の方は無料で聴講できます。
■お問合せ・申込み UNIFA事務局 中尾
info@unifa.jp
tel03-5436-7274(月・水・金 10時から17時)
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5)東京都立産業技術研究センター 短期専門研修
『繊維製品の品質評価』繊維製品の染料の鑑別方法
6月20日(水) 10時から17時15分
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(以下HPから抜粋)
ご案内 繊維の華やかな色や模様の表現には、様々な染料や顔料などの色
材が利用され、製品の品質と密接な関係があります。製品の染色加工では、
繊維素材に応じ適切な染料と染色法の選択が重要です。製品自体からこれら
の情報を調べる方法として、染料の鑑別試験があります。研修では、染色堅
ろう度やクレーム事例などとの関連で試験の利用法について理解を深めてい
ただきます。日頃繊維製品の製造や管理等に関わっていて、実際に確かめて
みたい方は是非ご参加ください。
10:00~12:00 染色物の染料鑑別法について
13:15~17:15 染料鑑別の実習
■日時 6月20日(水) 10時から17時15分
■会場 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター 墨田支所
墨田区横網1-6-1 国際ファッションセンタービル 12階
■資格 原則として都内に事業所を有する中小企業の事業主または従業員。
■受講料 5100円(消費税含む)
■定員 10名
■締切 5月28日(月)
★実習では、薬品等を使用しますので、白衣あるいは作業着をご用意下さい。
■詳細はHPで確認のこと
http://www.iri-tokyo.jp/course/07-senryou.html
■問合せ 東京都立産業技術研究センター 墨田支所 技術支援係
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6)台東区 平成19年度 中小企業向け各種助成制度の紹介
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台東区では、さまざまな施策を通じて、区内中小企業の方々の支援を行い産
業の活性化を推進するため、各種助成金制度をご用意しています。
(注意)各種助成金制度には、細かい申込み要件がございます。詳細につき
ましては、区役所各担当へご確認下さい。
【各種助成金制度】
以下の各事業の名称をクリックして詳細内容をご確認下さい。
http://www.city.taito.tokyo.jp/index/000021/013570.html
■新製品・新技術開発支援事業
台東区内の製造・製造卸売業の中小企業(注)が、今まで世間一般にないよう
な先駆的な新しい製品や技術を開発する場合に、その活動に要する経費の一
部を助成します。
(注)台東区内に本店所在地(法人)、事業所(個人事業者)があり、かつ
区内に営業の本拠を有する製造・製造卸売業の中小企業をいいます。
【助成内容】
・助成限度額 200万円
・助成率 対象経費の2/3以内
【申込期間】
平成19年4月9日(月曜日)から平成19年6月1日(金曜日)まで
http://www.city.taito.tokyo.jp/index/000021/005530.html
■産学公交流共同研究支援事業
台東区内の製造・製造卸売業の中小企業が、大学や学術研究機関と共同研究
や共同開発を行う場合に、その活動に要する経費の一部を助成します。
【申請要件】
(1)台東区内に本店所在地(法人)、住所(個人事業者)があり、かつ区内
に営業の本拠を有する製造・製造卸売業の中小企業で、学校(公立また
は学校法人である大学・高校・専門学校)または研究機関(公的研究
機関)と共同で製品開発や共同研究を行う企業または個人とします。
(2)研究開発における中核を担う企業または個人であること。中核ではない
企業または個人は対象外とします。
(3)担当教授等、相手先の関係者が申請企業の役職員を兼務していないこと。
(4)大学・研究機関は、組織(法人または公的機関)との契約に限ります。
申請企業と大学教授個人との個人的な契約は対象外となります。
(5)共同研究開発について区へ助成金を申請することに対する同意書
(押印のあるもの)を、相手先の大学・研究機関等から受領してあること。
【助成内容】
・助成限度額 200万円
・助成率 対象経費の2/3以内
【申込期間】平成19年4月9日(月曜日)から平成19年6月1日(金曜日)まで
http://www.city.taito.tokyo.jp/index/000021/026657.html
■新市場開拓支援事業
台東区内の製造業・卸売業の中小企業(注)が、自社製品(製造業)または、
自社取り扱い製品(卸売業)をもって新たな市場を開拓する場合や、新しい販
売の手段を構築する場合に、その活動に要する経費の一部を助成します。
(例)卸を通じて販売を行っていたが、新たに直接最終消費者に販売する場
合(出店等)新たに新聞雑誌の広告掲載を行なう場合 など
(注)台東区内に本店所在地(法人)、事業所(個人事業者)があり、かつ
区内に営業の本拠を有する製造業・卸売業の中小企業をいいます。
(注意)展示会出展及びホームページ作成は、他の助成制度の該当になるた
め対象となりません。
【助成内容】
・助成限度額 50万円(出店の場合のみ100万円)
・助成率 対象経費の1/2以内
【申込期間】
平成19年7月2日(月曜日)から平成19年8月31日(金曜日)まで
http://www.city.taito.tokyo.jp/index/000021/005531.html
■展示会出展支援事業
台東区内の中小企業(注)が、今まで出展したことのない展示会や見本市など
に新たに出展する場合、出展小間料の一部を助成します。
(注)台東区内に本店所在地(法人)、事業所(個人事業者)があり、かつ
区内に営業の本拠を有する中小企業をいいます。
【助成内容】
・助成限度額 10万円
・助成率 対象経費の1/2以内
・経費区分 展示会出展小間料金 (今まで出展したことのない展示会の
み対象)
【申込期間】
平成19年4月3日(火曜日)から平成20年1月31日(木曜日)まで
http://www.city.taito.tokyo.jp/index/000021/026642.html
■ホームページ新規作成費用支援事業
台東区内の中小企業や業界団体等(注)が、販路拡大を目的として、初めてホー
ムページを開設する場合、作成及び開設にかかる初動期の費用の一部を助成し
ます。
【助成内容】
・助成限度額 5万円
・助成率 対象経費の1/2以内
【申込期間】
平成19年4月9日(月曜日)から平成19年6月1日(金曜日)
http://www.city.taito.tokyo.jp/index/000021/010741.html
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7)デザビレ 受付・事務室から
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受付事務室の片岡です。
第二期生の方が入居し、活動が始まりました。
まだ施設のルールに、戸惑っているところもありますが、
みなさん一生懸命、デザビレの一員として頑張り始めています。
積極的にイベントに参加され取り組まれているよう見受けます。
先日バイヤーにご来所いただき入居者の商品をみていただく際に、
私も一部の方の商品を見させて頂きました。
"興味津々"
あるデザイナーは蛇口、糸巻き(ボビン)、マッチ、野菜などの日常の物
を作品にしていました。
デザイナーが見方を別の角度に変えるだけで、このような商品になるのかと
感心しまくりでした。
また、ノートをモチーフにしたしたフェルトトートバッグなど懐かしくもあり、
カワイイ商品でした。
そして、これからの季節に相応しい浴衣。
水玉の斬新な柄で、花火を観るだけの納涼の浴衣でなく、食事、観劇に行く時
も着たくなるような浴衣でした。
まだまだ沢山ありますが、温かさを感じる、オリジナルキャラクターグッズ、
陶器、皮革、布等などの商品。
時間があっという間に過ぎていきました。
5月25日、26日を楽しみにしていただきたいと思います。
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8)台東区役所 デザビレ担当から
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はじめまして、2007年4月より台東デザイナーズビレッジの担当になり
ました台東区産業部経営支援課の高須賀です。
普段は台東区役所内で仕事をしていますが、デザビレに行くことも多く、入
居デザイナーの引越し具合などを見て回ったり、施設内がどうなっているの
か見学したりしています。
少しずつ事務所が出来上がり、昨日なかったものが入っていたりと、とても
楽しく、またディスプレイも様々で見ていてとてもおもしろい。
普段は見ることのできない施設ですが、今度の施設公開の際には是非足をお
運びいただき、入居デザイナーの事務所や作品をご覧ください
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9)村長から 提案は点ではなくてプロセスで考える
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製造業の方と話をすると「わが社の目標は提案力を高めることなんです」とか、
「提案力をつけなくては生き残れない」と言う言葉を耳にすることがあるので
すが、
この「提案力を高めたい」とは具体的にどのようなことですか、と聞いてもな
かなか明確な答が返ってきません。
さて一般に「提案」というと企画書や提案書を出すプレゼンテーションのこと
だったり、デザインを創作することだったり、相手のウオンツを汲み取ること
だとか、いろいろと言われるのですが、
私は、提案力というのは、価値を生み出す創造力と、その価値を伝えていく伝
達力を合わせたものだと考えています。
例えば「商品開発の提案」の最終目標はどこか、考えてみてください。
実は「企業へのプレゼン」ではありません。
「デザイン画を描くこと」でも「試作」でも無いし「生産」でもありません。
あえて言うなら「商品がお客様の手に届く」ことが目標ではないでしょうか。
提案の目的がお客様の手に商品を届けることなら、提案とは企画・デザインさ
れたイメージを、会社のスタッフや上司、取引先、協力工場を説得し、働きか
け、巻き込みながら、商品に仕立て上げ、それをお客様の手に届けるプロセ
ス全体を指すのではないかと思うのです。
ですから私は、商品開発提案は、自分からお客様まで「バケツリレー」をして
いくイメージを持ちます。最初のバケツに水が少なければ(商品力が低いと)
お客様に届くものが少ないし、次の人のバケツに水を移しかえるときに手際が
悪いと(伝達力が低いと)水が減ってしまいます。
さらに最終的に誰に渡すのか、どのような中身を求めているのか、分かってな
ければ、せっかく届けても役に立ちませんから、事前に把握しておかなければ
なりません。
お客様の手に届く場面を想定して、そこからお客様→売場→営業→生産→開発
という通常の商品流通の逆の流れで、順次求められるものを考えていき、商品
としてのあり方を検討していくのです。
・お客様が欲しいと思う商品はどんなものか?
・お客様が比較する競合商品はどんなものか?
・お客様に喜ばれるために、その会社のどのような資源が使えるか?
・お客様に選んでもらうために、どのような情報を提供するのか?
・・・・延々と続く
等を考慮に入れて、逆算しながら商品開発プランを立てていきます。
また、開発プランを立てただけで終わりではなく、お客様に届けるために、
まず上司に伝えて、メーカーの開発担当者に伝えて、製造担当者に伝えて、
自社の営業に伝えて、取引先のバイヤーに伝えて、売場の担当者に伝えて、
販売担当者に伝えていかなければなりません。
それぞれの段階で周囲の人に働きかけて、理解させ、自分の意図を現実化でき
るように動いてもらうために、適切な情報を提供することはもちろんですし、
理解を促進するためにコミュニケーションを取る必要もあります。
さらに、理解し、共感した人から次の人に意図を伝達してもらえるように、
関係者を巻き込んでいくための仕掛けを用意していかなくてはなりません。
意図が伝わることで商品が生まれ、育ち、一歩一歩顧客の手に近づくように
リレーされていくのです。
この届けていくためのプロセス全体を作る力が提案力ではないでしょうか。
提案力があるとか、ないとか言われますが、
提案力というのはプレゼンが上手いとか、上手くないとかではなく、
もちろんただ単に提案書が良くできているとかの問題でもなく、
デザインがマーケットにあっているとか、お客様をどれだけ理解しているか、
企業にとって作りやすい商品とかということだけでもありません。
これらは能力を「点」で捉えています。
私が考える提案力というのは、
お客様と企業の間に理解をつないでいく「プロセス」を推進する力です。
意図を実現させ、お客様に届ける力 でもいいでしょう。
一部分の能力だけではなくて、「つなぎ」「届け」ていく推進力なのです。
点ではなくて線のイメージです。
線をつなげるイメージで考えると、どこか一部分でもプロセスが断絶してい
ると、他がどんなに良くてもお客様の手に商品が届かないのです。
だから提案力を強化しようと思えば、つなぐ、届けるプロセスから見直して、
総合的に能力を高めていかなくてはならないのです。
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
転送歓迎。知り合いのデザイナーにも教えてあげてください。
バックナンバーはこちらから
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配信停止・登録内容の変更・新規登録はこちらから
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*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
*発行者 鈴木 淳 jun suzuki
*ファッション創業支援施設 台東デザイナーズビレッジ 村長
suzuki@designers-village.com
デザビレhttp://www.designers-village.com
個人ブログhttp://blog.livedoor.jp/tdv001/
111-0056東京都台東区小島2-9-10-001
tel.03-3863-7939(村長室)
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
編集後記
国民生活金融公庫での融資の方法や申請の仕方などを知りたい、と言う人がいる
ようだったら、ミニセミナーを開催しようか検討中です。希望者は連絡下さい。
デザビレの第2期はとても交流が盛んです。
意外なつながりや、共通点が見つかり仲良くなっているようです。
今度の施設公開では、さらに地元の方や、クリエイター達とのつながりも
作れればと願っています。時間があれば少しでものぞいてみてください。
(鈴木)
TAITO DESIGNERS VILLAGE INFORMATION
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
こんにちは、台東デザイナーズビレッジ村長の鈴木です。
いよいよ5月25日(金)26日(土)は1年に1度のデザビレ施設公開です。
いつもは一般見学をお断りしているデザビレですが、地元の皆様や、
デザビレに関心がある方々からの要望で
デザイナーが仕事をしている部屋と商品を公開するものです。
どんな入居者がいるのか、一度に見られるのはこの機会だけです。
ぜひお越しいただき、デザイナーと交流していただれば幸いです。
また25日は午後3時30分からセミナーも開催します。
こちらも要チェックです。
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■■■■今回のお知らせ■■■■
1)デザビレ施設公開及び展示販売会
5月25日(金)・26日(土)台東デザイナーズビレッジ
___________________________________
2)デザビレファッションセミナー 講師:シアタープロダクツ 竹内昭
施設公開と同時開催25日午後3時30分より
___________________________________
3)デザビレ デザイナーとメーカーの懇話会 第1弾
6月1日(金)午後7時から 「帽子について楽しく語る夜」
___________________________________
4)ユニバーサルファッション協会 5月 定例会
5月17日(木)19時から「美の国フランスの、”きれい”の今を考える」
___________________________________
5)東京都立産業技術研究センター 短期専門研修
6月20日(水)『繊維製品の品質評価』繊維製品の染料の鑑別方法
___________________________________
6)台東区 平成19年度 中小企業向け各種助成制度の紹介
___________________________________
7)デザビレ 受付・事務室から
___________________________________
8)台東区役所 デザビレ担当から
___________________________________
9)村長から 提案は点ではなくてプロセスで考える
___________________________________
※ここで紹介する一般情報については、デザイナーズビレッジが内容やクオ
リティを保証するものではありません。自己責任で情報をご活用ください。
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1)デザビレ施設公開及び展示販売会
5月25日(金)・26日(土)台東デザイナーズビレッジ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
19年度入居者のお披露目を兼ねて、施設公開を実施します。普段一般の方の見
学を受け入れておりませんが、当日はどなたでも施設内をご覧いただけます。
デザイナーの部屋もご覧いただくことができます。
既に施設内を見学された方からは「今年のデザビレは面白い」との声もいただ
いています。アート系、デザイン系、ファッション、雑貨等それぞれのデザイ
ナーの個性豊かな部屋と商品が皆様をお待ちしています。
また、入居者の商品販売も予定しております。
ぜひお越し下さい。
■日時:5月25日(金)・26日(土)
施設公開:午前11時から午後6時頃予定
商品販売:午後1時から午後5時頃
■場所:台東デザイナーズビレッジ 全室
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2)デザビレファッションセミナー 講師:シアタープロダクツ 竹内昭
施設公開と同時開催 25日午後3時30分より
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
毎回話題性のあるコレクションで人気のシアタープロダクツ。様々な仕掛けを
通じてブランドイメージを構築していく彼らの活動や考え方についてお話をう
かがう予定です。
■日時:25日午後3時30分頃よりセミナー開催
講師:シアタープロダクツ デザイナー竹内昭
■シアタープロダクツとは
2001年10月に設立。
はがして手に入れる服「ニードルパンチ」で衝撃的デビュー。音楽やコンテ
ンポラリー・ダンス、マジック、映画の上映などを取り込んだショーやパフ
ォーマンスを継続的に展開。多彩な活動で話題になり、様々な分野のクリエ
ーター達とコラボレーションを繰り広げています。個性的な空間や、演劇的
な仕掛けを駆使して、服の持つ力、その魅力を最大限に引き出し、独自の世
界を確立しています。
シアタープロダクツ → http://www.theatreproducts.co.jp/
■受講料 無料
■参加申込み 当日参加も可能ですが、予約はこちらから
https://ssl.formman.com/form/pc/8axfke76lGW3yFP2/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3)デザビレ デザイナーとメーカーの懇話会 第1弾
6月1日(金)午後7時から 「帽子について楽しく語る夜」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
デザイナーやメーカー等ものづくりに関わる人たちが集まり、立場の違いを超
えて、自分の仕事の紹介や、もの作りにかける想い、これからやりたいこと等
を気軽に話し合う懇話会を開催します。
帽子に関心がある方、これから取り組んでみたい方、既にブランドをお持ちの
方歓迎です。
■ゲスト:吉川帽子(株)代表者:寺本恭子
ニット帽子全般を生産するメーカー。大手ライセンスブランドやアパレルのOE
M生産を中心とする一方、自社ブランドの「ami-tsumuli」でプルミエール・ク
ラス展(仏)にも出展。新しい領域の開発にも積極的な姿勢を持つ。
■日時 6月1日 午後7時頃から 2時間程度
■場所 台東デザイナーズビレッジ 交流サロン
■参加者 テーマに関心がある人なら誰でも
※ご自分の作品や紹介ツール等をお持ち下さい。
■人数 先着15人(定員)
■会費 1000円(飲み物つき)
■参加申込みはこちらから
https://ssl.formman.com/form/pc/r0HMpVZF5tU56kHN/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
4)ユニバーサルファッション協会 5月 定例会
「美の国フランスの、”きれい”の今を考える」
5月17日(木)19時から
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今回の定例会は、パリ在住のジャーナリスト村上新子さんをお迎えして「美の
国フランスの、”きれい”の今を考える」と題してお送りします。
■講師:村上新子(ファションジャーナリスト)
パリ在住。毎日新聞パリ支局特約記者。シラク大統領をはじめとする
フランス著名人の取材インタビュー。生活から文化までの幅広い分野
で活躍している。
■日時年5月17日(木)19時から20時 杉野服飾大学2202教室
■会員無料、非会員5000円 入会検討の方は無料で聴講できます。
■お問合せ・申込み UNIFA事務局 中尾
info@unifa.jp
tel03-5436-7274(月・水・金 10時から17時)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
5)東京都立産業技術研究センター 短期専門研修
『繊維製品の品質評価』繊維製品の染料の鑑別方法
6月20日(水) 10時から17時15分
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(以下HPから抜粋)
ご案内 繊維の華やかな色や模様の表現には、様々な染料や顔料などの色
材が利用され、製品の品質と密接な関係があります。製品の染色加工では、
繊維素材に応じ適切な染料と染色法の選択が重要です。製品自体からこれら
の情報を調べる方法として、染料の鑑別試験があります。研修では、染色堅
ろう度やクレーム事例などとの関連で試験の利用法について理解を深めてい
ただきます。日頃繊維製品の製造や管理等に関わっていて、実際に確かめて
みたい方は是非ご参加ください。
10:00~12:00 染色物の染料鑑別法について
13:15~17:15 染料鑑別の実習
■日時 6月20日(水) 10時から17時15分
■会場 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター 墨田支所
墨田区横網1-6-1 国際ファッションセンタービル 12階
■資格 原則として都内に事業所を有する中小企業の事業主または従業員。
■受講料 5100円(消費税含む)
■定員 10名
■締切 5月28日(月)
★実習では、薬品等を使用しますので、白衣あるいは作業着をご用意下さい。
■詳細はHPで確認のこと
http://www.iri-tokyo.jp/course/07-senryou.html
■問合せ 東京都立産業技術研究センター 墨田支所 技術支援係
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
6)台東区 平成19年度 中小企業向け各種助成制度の紹介
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台東区では、さまざまな施策を通じて、区内中小企業の方々の支援を行い産
業の活性化を推進するため、各種助成金制度をご用意しています。
(注意)各種助成金制度には、細かい申込み要件がございます。詳細につき
ましては、区役所各担当へご確認下さい。
【各種助成金制度】
以下の各事業の名称をクリックして詳細内容をご確認下さい。
http://www.city.taito.tokyo.jp/index/000021/013570.html
■新製品・新技術開発支援事業
台東区内の製造・製造卸売業の中小企業(注)が、今まで世間一般にないよう
な先駆的な新しい製品や技術を開発する場合に、その活動に要する経費の一
部を助成します。
(注)台東区内に本店所在地(法人)、事業所(個人事業者)があり、かつ
区内に営業の本拠を有する製造・製造卸売業の中小企業をいいます。
【助成内容】
・助成限度額 200万円
・助成率 対象経費の2/3以内
【申込期間】
平成19年4月9日(月曜日)から平成19年6月1日(金曜日)まで
http://www.city.taito.tokyo.jp/index/000021/005530.html
■産学公交流共同研究支援事業
台東区内の製造・製造卸売業の中小企業が、大学や学術研究機関と共同研究
や共同開発を行う場合に、その活動に要する経費の一部を助成します。
【申請要件】
(1)台東区内に本店所在地(法人)、住所(個人事業者)があり、かつ区内
に営業の本拠を有する製造・製造卸売業の中小企業で、学校(公立また
は学校法人である大学・高校・専門学校)または研究機関(公的研究
機関)と共同で製品開発や共同研究を行う企業または個人とします。
(2)研究開発における中核を担う企業または個人であること。中核ではない
企業または個人は対象外とします。
(3)担当教授等、相手先の関係者が申請企業の役職員を兼務していないこと。
(4)大学・研究機関は、組織(法人または公的機関)との契約に限ります。
申請企業と大学教授個人との個人的な契約は対象外となります。
(5)共同研究開発について区へ助成金を申請することに対する同意書
(押印のあるもの)を、相手先の大学・研究機関等から受領してあること。
【助成内容】
・助成限度額 200万円
・助成率 対象経費の2/3以内
【申込期間】平成19年4月9日(月曜日)から平成19年6月1日(金曜日)まで
http://www.city.taito.tokyo.jp/index/000021/026657.html
■新市場開拓支援事業
台東区内の製造業・卸売業の中小企業(注)が、自社製品(製造業)または、
自社取り扱い製品(卸売業)をもって新たな市場を開拓する場合や、新しい販
売の手段を構築する場合に、その活動に要する経費の一部を助成します。
(例)卸を通じて販売を行っていたが、新たに直接最終消費者に販売する場
合(出店等)新たに新聞雑誌の広告掲載を行なう場合 など
(注)台東区内に本店所在地(法人)、事業所(個人事業者)があり、かつ
区内に営業の本拠を有する製造業・卸売業の中小企業をいいます。
(注意)展示会出展及びホームページ作成は、他の助成制度の該当になるた
め対象となりません。
【助成内容】
・助成限度額 50万円(出店の場合のみ100万円)
・助成率 対象経費の1/2以内
【申込期間】
平成19年7月2日(月曜日)から平成19年8月31日(金曜日)まで
http://www.city.taito.tokyo.jp/index/000021/005531.html
■展示会出展支援事業
台東区内の中小企業(注)が、今まで出展したことのない展示会や見本市など
に新たに出展する場合、出展小間料の一部を助成します。
(注)台東区内に本店所在地(法人)、事業所(個人事業者)があり、かつ
区内に営業の本拠を有する中小企業をいいます。
【助成内容】
・助成限度額 10万円
・助成率 対象経費の1/2以内
・経費区分 展示会出展小間料金 (今まで出展したことのない展示会の
み対象)
【申込期間】
平成19年4月3日(火曜日)から平成20年1月31日(木曜日)まで
http://www.city.taito.tokyo.jp/index/000021/026642.html
■ホームページ新規作成費用支援事業
台東区内の中小企業や業界団体等(注)が、販路拡大を目的として、初めてホー
ムページを開設する場合、作成及び開設にかかる初動期の費用の一部を助成し
ます。
【助成内容】
・助成限度額 5万円
・助成率 対象経費の1/2以内
【申込期間】
平成19年4月9日(月曜日)から平成19年6月1日(金曜日)
http://www.city.taito.tokyo.jp/index/000021/010741.html
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7)デザビレ 受付・事務室から
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受付事務室の片岡です。
第二期生の方が入居し、活動が始まりました。
まだ施設のルールに、戸惑っているところもありますが、
みなさん一生懸命、デザビレの一員として頑張り始めています。
積極的にイベントに参加され取り組まれているよう見受けます。
先日バイヤーにご来所いただき入居者の商品をみていただく際に、
私も一部の方の商品を見させて頂きました。
"興味津々"
あるデザイナーは蛇口、糸巻き(ボビン)、マッチ、野菜などの日常の物
を作品にしていました。
デザイナーが見方を別の角度に変えるだけで、このような商品になるのかと
感心しまくりでした。
また、ノートをモチーフにしたしたフェルトトートバッグなど懐かしくもあり、
カワイイ商品でした。
そして、これからの季節に相応しい浴衣。
水玉の斬新な柄で、花火を観るだけの納涼の浴衣でなく、食事、観劇に行く時
も着たくなるような浴衣でした。
まだまだ沢山ありますが、温かさを感じる、オリジナルキャラクターグッズ、
陶器、皮革、布等などの商品。
時間があっという間に過ぎていきました。
5月25日、26日を楽しみにしていただきたいと思います。
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8)台東区役所 デザビレ担当から
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はじめまして、2007年4月より台東デザイナーズビレッジの担当になり
ました台東区産業部経営支援課の高須賀です。
普段は台東区役所内で仕事をしていますが、デザビレに行くことも多く、入
居デザイナーの引越し具合などを見て回ったり、施設内がどうなっているの
か見学したりしています。
少しずつ事務所が出来上がり、昨日なかったものが入っていたりと、とても
楽しく、またディスプレイも様々で見ていてとてもおもしろい。
普段は見ることのできない施設ですが、今度の施設公開の際には是非足をお
運びいただき、入居デザイナーの事務所や作品をご覧ください
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9)村長から 提案は点ではなくてプロセスで考える
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製造業の方と話をすると「わが社の目標は提案力を高めることなんです」とか、
「提案力をつけなくては生き残れない」と言う言葉を耳にすることがあるので
すが、
この「提案力を高めたい」とは具体的にどのようなことですか、と聞いてもな
かなか明確な答が返ってきません。
さて一般に「提案」というと企画書や提案書を出すプレゼンテーションのこと
だったり、デザインを創作することだったり、相手のウオンツを汲み取ること
だとか、いろいろと言われるのですが、
私は、提案力というのは、価値を生み出す創造力と、その価値を伝えていく伝
達力を合わせたものだと考えています。
例えば「商品開発の提案」の最終目標はどこか、考えてみてください。
実は「企業へのプレゼン」ではありません。
「デザイン画を描くこと」でも「試作」でも無いし「生産」でもありません。
あえて言うなら「商品がお客様の手に届く」ことが目標ではないでしょうか。
提案の目的がお客様の手に商品を届けることなら、提案とは企画・デザインさ
れたイメージを、会社のスタッフや上司、取引先、協力工場を説得し、働きか
け、巻き込みながら、商品に仕立て上げ、それをお客様の手に届けるプロセ
ス全体を指すのではないかと思うのです。
ですから私は、商品開発提案は、自分からお客様まで「バケツリレー」をして
いくイメージを持ちます。最初のバケツに水が少なければ(商品力が低いと)
お客様に届くものが少ないし、次の人のバケツに水を移しかえるときに手際が
悪いと(伝達力が低いと)水が減ってしまいます。
さらに最終的に誰に渡すのか、どのような中身を求めているのか、分かってな
ければ、せっかく届けても役に立ちませんから、事前に把握しておかなければ
なりません。
お客様の手に届く場面を想定して、そこからお客様→売場→営業→生産→開発
という通常の商品流通の逆の流れで、順次求められるものを考えていき、商品
としてのあり方を検討していくのです。
・お客様が欲しいと思う商品はどんなものか?
・お客様が比較する競合商品はどんなものか?
・お客様に喜ばれるために、その会社のどのような資源が使えるか?
・お客様に選んでもらうために、どのような情報を提供するのか?
・・・・延々と続く
等を考慮に入れて、逆算しながら商品開発プランを立てていきます。
また、開発プランを立てただけで終わりではなく、お客様に届けるために、
まず上司に伝えて、メーカーの開発担当者に伝えて、製造担当者に伝えて、
自社の営業に伝えて、取引先のバイヤーに伝えて、売場の担当者に伝えて、
販売担当者に伝えていかなければなりません。
それぞれの段階で周囲の人に働きかけて、理解させ、自分の意図を現実化でき
るように動いてもらうために、適切な情報を提供することはもちろんですし、
理解を促進するためにコミュニケーションを取る必要もあります。
さらに、理解し、共感した人から次の人に意図を伝達してもらえるように、
関係者を巻き込んでいくための仕掛けを用意していかなくてはなりません。
意図が伝わることで商品が生まれ、育ち、一歩一歩顧客の手に近づくように
リレーされていくのです。
この届けていくためのプロセス全体を作る力が提案力ではないでしょうか。
提案力があるとか、ないとか言われますが、
提案力というのはプレゼンが上手いとか、上手くないとかではなく、
もちろんただ単に提案書が良くできているとかの問題でもなく、
デザインがマーケットにあっているとか、お客様をどれだけ理解しているか、
企業にとって作りやすい商品とかということだけでもありません。
これらは能力を「点」で捉えています。
私が考える提案力というのは、
お客様と企業の間に理解をつないでいく「プロセス」を推進する力です。
意図を実現させ、お客様に届ける力 でもいいでしょう。
一部分の能力だけではなくて、「つなぎ」「届け」ていく推進力なのです。
点ではなくて線のイメージです。
線をつなげるイメージで考えると、どこか一部分でもプロセスが断絶してい
ると、他がどんなに良くてもお客様の手に商品が届かないのです。
だから提案力を強化しようと思えば、つなぐ、届けるプロセスから見直して、
総合的に能力を高めていかなくてはならないのです。
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転送歓迎。知り合いのデザイナーにも教えてあげてください。
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*発行者 鈴木 淳 jun suzuki
*ファッション創業支援施設 台東デザイナーズビレッジ 村長
suzuki@designers-village.com
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個人ブログhttp://blog.livedoor.jp/tdv001/
111-0056東京都台東区小島2-9-10-001
tel.03-3863-7939(村長室)
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編集後記
国民生活金融公庫での融資の方法や申請の仕方などを知りたい、と言う人がいる
ようだったら、ミニセミナーを開催しようか検討中です。希望者は連絡下さい。
デザビレの第2期はとても交流が盛んです。
意外なつながりや、共通点が見つかり仲良くなっているようです。
今度の施設公開では、さらに地元の方や、クリエイター達とのつながりも
作れればと願っています。時間があれば少しでものぞいてみてください。
(鈴木)